文科省、世界で戦える大学の研究力強化を支援…助成対象は20-30大学

 文部科学省は2013年度より、世界基準に照らして国際的な存在感を発揮する「リサーチ・ユニバーシティ」群を増強すべく、国際的に高い水準で研究力の進展が期待できる20-30大学を支援する。9月に発表した2013年度概算要求では、105億円を盛り込んでいる。

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各国の論文数シェア
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  • 研究大学強化促進費の創設
 文部科学省は2013年度より、世界基準に照らして国際的な存在感を発揮する「リサーチ・ユニバーシティ」群を増強すべく、国際的に高い水準で研究力の進展が期待できる20~30大学を支援する。9月に発表した2013年度概算要求では、105億円を盛り込んでいる。

 各国の論文数シェアをみると、1~5%を占める上位層の大学の割合が日本はイギリスに比べて非常に低い。また、論文被引用数に基づく国際的な研究機関ランキングでは、日本の大学の順位が相対的に低下している傾向にあることから、国際競争力と研究力の厚みが不十分であるとし、研究力を評価したうえで大学単位の研究力強化を推進するという。

 まず、大学の研究力を分析し、科学研究費の獲得状況や特許実績件数の増加実績など、客観的な指標に基づき大学別にレーティングする。レーティングに応じて、助成対象となる20~30大学と助成上限額を選定し、各大学の研究力強化策を審査する。審査を踏まえ、上限額の範囲内で促進費を配分し、各大学の取組みを公開する。5年後にはレーティングの見直しや入れ替えを検討する。支援期間は10年を予定している。
《工藤めぐみ》

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