企業規模より職種や業種、勤務地にこだわる傾向…マイナビ現況調査

 マイナビが会員を対象とした2013年卒学生の就職活動後半の現状調査結果を発表した。活動を継続している学生には、知名度や従業員規模を重視する大手企業志向よりも、職種や業種、勤務地にこだわる傾向が見られた。

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セミナーや会社説明会の参加総数
  • セミナーや会社説明会の参加総数
  • エントリー総数
  • 総面接社数
  • 内定先への満足度
  • 活動中の学生の今後の選択肢
  • これまでの活動を振り返って
  • 現在募集中の企業について
  • 選考を受けてみたいと思える企業が少ない理由
 マイナビが会員を対象とした2013年卒学生の就職活動後半の現状調査結果を発表した。活動を継続している学生には、知名度や従業員規模を重視する大手企業志向よりも、職種や業種、勤務地にこだわる傾向が見られた。

 調査は2012年10月29日から11月9日、2013年卒業予定の全国の大学4年生および大学院2年生のマイナビ会員を対象に実施され、有効回答数は1,413件だった。

 2013年卒学生の就職活動の活動量は、エントリー総数やセミナー・会社説明会への参加数では、前年とほぼ同様の数字であり、行動量は12年卒学生と変わらないようだ。しかし、面接の参加社数が0~10社の学生は2013年卒56.7%と2012年卒の51.2%より増加しており、面接に進むことができない学生が増えているとみられる。

 内定保有者が内定先に満足している割合は82.6%と前年より低下。活動を継続中の学生たちの今後の選択肢では「卒業までに内定をもらって就職する」が91.0%ともっとも多く、まずは在学中に内定を獲得したいという結果が現れた。

 活動継続中の学生があげたこれまでを振り返る回答では「自己分析が足りなかった」が44.0%でもっとも多く「面接等で人事とのコミュニケーションがうまく取れなかった」43.0%「業界や企業の研究が足りなかった」41.4%と続いた。

 現在も募集している企業については「選考を受けてみようと思う企業は十分にある」14.1%と「ある程度残っている」が39.3%で計53.4%。「あまり残っていない」40.4%「まったくない」6.2%の計46.6%と意見が割れた。

 選考を受けてみたいと思える企業が少ない(存在しない)と感じる主な理由は「希望職種の募集が少ない」26.3%、「希望業種の募集が少ない」23.2%、「希望勤務地が合致しない」18.6%という回答が多かった。「自分の知っている(知名度のある)企業が少ない」は3.7%、「従業員数の少ない企業が多い」は1.2%で、大手志向より、職種や業種、勤務地にこだわる傾向が伺えた。

 また、新卒紹介やわかものハローワークの認知度と利用状況についての質問では、新卒紹介による就職の「仕組みや内容を知らなかった」との回答が65.8%、わかものハローワークについても「知らなかった」が71.0%と高く、学生への認知が十分ではない実態が明らかになった。
《勝田綾》

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