クアルコムとルネサンス高校「タブレット×デジタル教科書」プロジェクト始動

 クアルコムは5月16日、通信制のルネサンス高等学校・ルネサンス豊田高等学校を支援し、同校の生徒にタブレットを配布する「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトを開始すると発表した。

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 クアルコムは5月16日、通信制のルネサンス高等学校・ルネサンス豊田高等学校を支援し、同校の生徒にタブレットを配布する「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトを開始すると発表した。

 クアルコムとルネサンス高校は、2011年よりスマートフォンを学習に取り入れる「スマートフォン×デジタル教科書」プロジェクトに取り組んできた。今回、スマートフォンでは困難なグラフィックスや大量のテキストも読みやすい「タブレット」を生徒に配布することに決めた。今年度は、全生徒約5,000人にタブレットを配布する予定だ。

 タブレットの導入により、英語学習の強化を目的として設計されたナショナルジオグラフィック協会のデジタル教材なども新たに利用できるようになる。タブレット上で電子書籍リーダー・アプリケーションを使うことで、電子辞書でわからない単語を素早く調べたり、重要な単語やフレーズをメモしたり、色付けしてハイライトすることも簡単にできるという。

 ルネサンス高校が生徒に行ったアンケート調査の結果によると、常にスマートフォンかタブレットを使って学習している生徒の割合は52.7%と半数以上にのぼる。また、パソコンでの学習と比べ、スマートフォンやタブレットを使って学習できることで学力向上に繋がっていると回答した生徒が53.1%と半数以上を占め、モバイル機器を学習に取り入れることの利点が明らかになった。

 ルネサンス高校は、2006年に茨城県大子町、2011年に愛知県豊田市の教育特区に全国広域・単位制の通信制高等学校を設立し、教室での授業に加えてPCとモバイル端末を通じたオンライン教育を行っている。
《工藤めぐみ》

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