イプシロンロケット打ち上げ19秒前に中止…次回に期待の声

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月27日13時45分にイプシロンロケット試験機の打ち上げを予定していたが、姿勢異常を検知し、打ち上げ約19秒前に自動停止した。原因については現在調査中という。

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月27日13時45分にイプシロンロケット試験機の打ち上げを予定していたが、姿勢異常を検知し、打ち上げ約19秒前に自動停止した。原因については現在調査中という。

 当初、8月22日に打ち上げを予定していたが、打ち上げ準備作業中のロケットと地上装置との通信機能点検で、地上装置に不適合が確認された。一部配線誤りがあることが判明し、処置に時間がかかったため、打ち上げは8月27日に延期となった。8月27日13時45分に予定し作業を進めていたが、ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に姿勢異常を検知し、打ち上げ約19秒前に緊急停止した。

 ミッションへの応援メッセージ投稿コーナーには、「イプシロンは打ち上げ中止であって失敗ではない。無理をすることはないですね。AIの好判断であったのでしょう。応援してます!」や「今回は姿勢不良で中止のようですが、安全第一なので、むしろ失敗しなくて良かったと思います。仕切り直しで、次回打ち上げに期待します。」など、次回に期待するコメントが多数寄せられている。

 JAXAは、打ち上げ予備期間を8月28日(水)~9月30日(月)と設定しており、9月末までに打ち上げられる可能性が高い。

 イプシロンロケットは、高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケット。ロケットの打ち上げをもっと手軽なものにし、宇宙への敷居を下げるのが目的。イプシロンでは搭載機器の点検をロケット自身が自律的に行おうとしており、世界中のどこにいても、ネットワークにただノートパソコンを接続するだけでロケットの管制が可能という。
《工藤めぐみ》

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