女子中学生の8割が運動習慣なし…文科省の全国体力・運動能力調査2013

 文部科学省は12月25日、「平成25(2013)年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果をホームページに公開した。体力合計点は過去の結果と大きな差はなく、1週間の総運動時間では、中学校で運動する生徒としない生徒の二極化がみられた。

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1週間の総運動時間(小学生)
  • 1週間の総運動時間(小学生)
  • 1週間の総運動時間(中学生)
  • 1週間の総運動時間(60分未満の中学生女子)
  • もっと運動をしてみようと思う条件(中学生女子)
  • 運動に対する意識の推移(中学生男子)
  • 体育の授業が楽しくなったと変化する条件(中学生女子)
  • 体育専科教員配置の有無別にみた体力合計点(小学校)
 文部科学省は12月25日、「平成25(2013)年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果をホームページに公開した。体力合計点は過去の結果と大きな差はなく、1週間の総運動時間では、中学校で運動する生徒としない生徒の二極化がみられた。

 調査対象は、小学校第5学年児童108万7,902人(2万848校)と、中学校および中等教育学校第2学年生徒103万9,921人(1万500校)。児童生徒への調査項目は、「実技に関する調査」「運動習慣、生活習慣、食習慣等の意識調査」。また、学校および教育委員会に対して「子どもの体力向上に係る取組み・施策調査」を行った。調査時期は平成25年4月から7月末。

 体力合計点は、小学校・中学校・男女において、過去の調査結果と比べて大きな変化はみられなかった。1週間の総運動時間は、中学校で運動する生徒としない生徒の二極化がみられた。女子については小学生で21%、中学生で29.9%の児童生徒が60分未満という結果であり、中学生女子については80.2%が総運動時間0分であった。ただし、学校の取組み等によって60分以上の生徒が9割以上となっている学校もみられる。

 今回の調査は、「運動が苦手な子どもへの取組みの充実」および「学校における体育授業での指導の改善」を図ることを視点においている。その中で「児童生徒の運動、授業への意識」に関するものなど7つの調査項目の結果は、今後指導改善を図っていくため、特に参考になると期待される。

 文部科学省ではこれらの調査結果をふまえて、幼児期からの運動促進や小学校での教師用指導資料作成・配布、運動部や地域と連携した支援事業など、各地域・学校での取組みや授業の工夫改善を支援していくという。
《荻田和子》

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