大学生の74%がアルバイト、うち4割が仕送りだけでは困難

 大学生収入総額に占める家庭からの給付額の割合が減少し、アルバイトや奨学金の占める割合が増加傾向にあることが、日本学生支援機構(JASSO)の調査結果より明らかになった。

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学費と生活費の合計
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 大学生収入総額に占める家庭からの給付額の割合が減少し、アルバイトや奨学金の占める割合が増加傾向にあることが、日本学生支援機構(JASSO)の調査結果より明らかになった。

 同調査は、大学学部(昼間部)と短期大学本科、大学院の学生の計296万1,747人から91,349人を抽出し調査を実施。40,924人の有効回答を得た。調査時期は平成24年11月。前回は平成22年度に実施した。

 大学生(大学学部)の学費と生活費の合計(年額)は、過去5期連続して減少していたが、今回は188万100円で、前回調査の183万500円よりも約5万円増加している。また、学生の収入総額は199万7,300円で、前回調査の198万8,500円よりも約1万円増加している。

 大学生の収入総額に占める家庭からの給付額の割合は60.8%で、前回と比べて0.9ポイント減少。一方、奨学金(20.5%)とアルバイト(16.2%)の占める割合が増加している。

 奨学金の受給状況は、大学生で52.5%と前回調査の50.7%と比べ1.8ポイント増加。大学院修士課程、博士課程、専門職学位課程のいずれも前回調査と比べて増加している。

 アルバイトの従事状況は、大学生で74.0%と前回調査の73.1%よりも0.9ポイント増加。アルバイト従事者のうち、家庭からの給付のみでは修学不自由・困難が40.3%を占める。

 インテリジェンスが運営する求人情報サービス「an」が2013年9月にアルバイト経験のある18~24歳の学生1,000人を対象とした調査によると、ひとり暮らし経験者(493人)に月の生活費(家賃含む)を聞いたところ、「5~10万円未満」が47.9%と約半数を占め、次いで「5万円未満」27.6%、「10~15万円未満」19.1%だった。生活費の元手は「仕送り」78.5%と「アルバイト」74.2%がともに7割以上を占め、「奨学金」40.8%、「貯金」29.6%が続く結果となった。
《工藤めぐみ》

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