【中受を終えて 3】志望校を選んだ理由、日程調整と合格可能性

 小学校の卒業式を終え、今は進学する麻布中の入学式を親子で楽しみにしているところです。中学入試を通じて私たち家族が体験したことを振り返り、取組みの過程で子どもも家族も成長していった様子を、このコラムを通じて共有させていただきたいと思います。

教育・受験 受験
麻布学園、中庭の桜
  • 麻布学園、中庭の桜
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 中学進学準備も整い、今は麻布中での学校生活を楽しみにしています。関東への転勤がが決まり、当初進学目標としていた灘中ではなく、関東の志望校を目標とすることになりました。志望校選択や、徐々に受験の感覚を高めていくための日程調整など、受験日までの体験を共有させていただきたいと思います。

◆志望校の選択、筑駒・麻布を選んだ理由

 関西での進学目標は灘中で、息子は浜学園「灘中合格特訓」、日能研「灘特進」で鍛えていただきました。本格的な受験勉強が始まる前には、入試当日に親子で灘中を訪問し、緊張した雰囲気を体感しました。

 関東への転勤が決まり、筑駒中、開成中、麻布中、駒場東邦中、渋渋中、海城中、巣鴨中、広尾学園など、息子とともにいくつかの学校を見てまわりました。宇宙飛行士になるという息子の夢を考えたとき、日本人宇宙飛行士の経歴を見ると、東京大学工学部航空宇宙工学科の出身者が5名ともっとも多く、学校選択にあたっては東京大学への進学者数を参考にしました。

 また、転勤が多い我が家にとっては、もし関西に異動ということになったときに、麻布中が灘中との間で転校の配慮があること、国立大学附属校どうしでも転校が認められることがあることなどを考え、筑駒中か麻布中のいずれかを目指そう、ということになりました。

 麻布中の文化祭はゴールデンウィークに、筑駒中の文化祭は11月の勤労感謝の日頃に開催されます。両校の文化祭を息子は体験し、どちらの学校も気に入ったようでした。親も筑駒中、麻布中をキーワードにさまざまな情報収集をしました。インターネットの情報だけでなく、麻布中高を題材としたおおたとしまさ氏の「中学受験 注目校の素顔 麻布中学校・高等学校」や、伊藤氏貴氏の「Like a KIRI-GIRISU “保障のない人生”を安心して生きる方法」を読みました。親も筑駒中や麻布中を理解するとともに、息子の成長を夢見ながら、「入学させたい」という気持ちを高めていきました。

◆徐々に受験の感覚を高めていくための日程調整

 サピックス偏差値を元に、個別指導塾からも助言をいただき、2013年10月には、以下のような受験日程を組みました。

1月10日(土)栄東中(埼玉県)東大1
1月20日(月)市川中(千葉県)
2月01日(土)麻布中
2月02日(日)渋渋中(第2回)
2月03日(月)筑駒中

 1月中に入試が実施される栄東中と市川中の両校は、首都圏から何千人もの受験生が集まります。10日間隔のインターバルで受験することにより、徐々に受験の感覚を高めていくとともに、合格や特待を得られたか否かにより、2月受験の志望校を変更する、という家庭もあるようです。
《逢沢峻》

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