法科大学院、平成27年度入学定員は過去最少の3,175人…全74校がピーク時より削減

 法科大学院の平成27年度の入学定員(予定)は、平成26年度より634人少ない3,175人と、過去最少を更新することが、文部科学省のまとめからわかった。廃止や募集停止校を含め、74校すべての法科大学院でピーク時より定員が削減されていた。

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法科大学院における平成26年度の入学者選抜の状況
  • 法科大学院における平成26年度の入学者選抜の状況
  • 各法科大学院の入学定員と実入学者数の推移(1)
  • 各法科大学院の入学定員と実入学者数の推移(2)
 法科大学院の平成27年度の入学定員(予定)は、平成26年度より634人少ない3,175人と、過去最少を更新することが、文部科学省のまとめからわかった。廃止や募集停止校を含め、74校すべての法科大学院でピーク時より定員が削減されていた。

 平成27年度に入学定員を削減するのは33校。このうち、13校では平成27年度から学生の募集を停止する。残り20校のうち、削減数が多いのは、同志社大学50人(入学定員70人)、早稲田大学40人(同230人)、北海道大学30人(同50人)、上智大学30人(同60人)などとなっている。

 法科大学院の入学定員は、平成19年度の5,825人をピークに毎年減り続けている。ピーク時との比較では、平成27年度は2,650人減の3,175人。学校単位でも全47校で、ピーク時より入学定員を削減している。

 入学者数も年々減り続けており、ピークとなる平成18年度の5,784人に比べ、平成26年度は3,152人減の2,272人。「司法試験合格率に課題がある」とされる法科大学院24校に限ってみると、入学者数はピーク時より9割減という厳しい実態にある。

 これまで学生募集停止を公表した法科大学院は20校。ピーク時の74校から、54校にまで減ることになる。

 まとめは、7月2日開催の中教審大学分科会、第63回法科大学院特別委員会で公表された。
《奥山直美》

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