東京都は9月2日、「平成26年度学校基本調査」の結果速報を公表した。大学等進学率は66.1％と、過去最高を記録した。中学校生徒数の設置者別比較では、公立校が増加し、私立校が減少した。 統計法に基づき文部科学省が地方公共団体を通じて毎年実施している調査。5月1日現在の都内の学校（幼稚園・小学校・中学校・高校・中等教育学校・特別支援学校・専修学校および各種学校）に関する基本的事項をまとめている。 平成26年3月の高校卒業者総数は9万8,535人（前年度比3,435人減）。このうち、大学等進学者数は6万5,088人（前年度比1,363人減）で、進学率は過去最高の66.1％となった。就職者総数は6,150人（前年度比141人増）で、就職率は6.2％だった。 学校数は、幼稚園、小学校、中学校、専修学校、各種学校で減少。高校、中等教育学校、特別支援学校は前年度と同数だった。10年前との比較では、減少数は幼稚園で85園、小学校で44校に上った。 在学者数を前年度と比較すると、小学校2,450人、高校（全日制・定時制）3,373人、中等教育学校321人、特別支援学校224人、専修学校651人、各種学校48人の増加。幼稚園1,794人、中学校924人、高校（通信制）583人の減少となった。10年前との比較では、幼稚園8,353人、高校（全日制・定時制）9,212人で減少、小学校1万5,410人、中学校1万6,453人で増加した。 中学校と高校の生徒数を設置者別にみたところ、中学校は公立23万3,932人（前年度比548人増）、私立7万5,132人（前年度比1,465人減）、国立2,776人（前年度比7人減）。生徒総数31万1,840人に占める公立生徒数の割合は75.0％。10年前（生徒総数29万5,387人）の73.6％から1.4ポイント上昇した。 高校では、公立13万6,897人（前年度比1,623人増）、私立17万5,746人（前年度比1,743人増）、国立3,323人（前年度比7人増）と、すべての区分で増加した。生徒総数31万5,966人に占める公立生徒数の割合は43.3％。10年前（生徒総数32万5,178人）の43.0％から0.3ポイント上昇した。
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