好きなゲームでプログラミングを学ぶ…ネクソンら小中学生向けイベント

9月15日に株式会社ネクソンは小・中学生向けのゲームプログラミングイベント「みらいクリエイターズプロジェクト」を東京中央区にあるネクソン本社にて開催しました。

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ゲーム作りってどうやるの? 未来のゲームクリエイターの卵たちが集まった「みらいクリエイターズプロジェクト」
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9月15日に株式会社ネクソンは小・中学生向けのゲームプログラミングイベント「みらいクリエイターズプロジェクト」を東京中央区にあるネクソン本社にて開催しました。

「みらいクリエイターズプロジェクト」はオンラインゲーム配信事業を行うネクソンと株式会社LITALICOが運営するIT×ものづくり教室「Qremo(クレモ)」と共同で発足した「みらいクリエイターズプロジェクト」初のイベントになります。ここ最近、中学校でのプログラミング授業必須化の流れの中、オンラインゲームを利用したミニゲーム製作を通じて、プログラミングを気軽に体験できるとのことで、プログラミングやゲーム作りに興味のあるお子さんが30名集まりました。イベント定員数30名に対し、なんと150名もの応募が集まり、イベント当日も小学3年生から中学生3年生までと幅広い層のお子さんとそれを見守る親御さんが訪れ、会場は非常に賑わっていました。

イベントはネクソン広報部更岡氏が司会進行を務め、本イベントの注意事項、スケジュールの説明、ネクソン社の会社説明およびゲームタイトルの紹介を行いました。

また、同社の人気タイトルである『メイプルストーリー』担当プロデューサー中西啓太氏も登壇し、メイプルストーリーの紹介を行いました。2003年から続いている同タイトルですが、イベントに集まったお子さんの中にはまだ生まれていない子も多く、名前は知っているけどプレイはしたことない・・・といった反応でした。ただ「ゲームが好きな方は?」と中西氏が問いかけると大多数のお子さんが元気よく手を挙げ、時代は違えど、こどもはみなゲームが好きなのだなと再認識させられました。

ユーザーが快適にプレイできるよう、新しい武器やキャラクター、ステージやイベント等を細かくチューニングしながら「プレイヤーを楽しませる」とはどういうことなのかということを分かりやすく説明。みな真剣な顔で中西氏の説明を聞いていました。

続いて、クレモ担当者よりクレモの紹介および本日のプログラミングの内容の説明が行われました。

クレモは、同社が運営する学習塾「Leafプログレス」において、現在試験的に授業を実施しているIT・テクノロジーコース「LEAF TECH TOKYO」を発展させた新たな専門塾で、4月1日より東京・渋谷に開校。小学校高学年から高校生までを対象に「プログラミング・ものづくり・デザイン」の3分野から、子どもでも容易に扱えるプログラミングツールを用いたスマートフォン向けアプリの制作や、3Dプリンターを使ったオリジナルアイテムづくりなど、子どもの関心に応じて様々なデジタルツールを活用した「ものづくり」を楽しみながら学ぶことができるスクールとなっています。

今回のイベントでは、小学生でもプログラミングができる「Scratch(スクラッチ)」を用いてメイプルストーリのミニゲームを製作。「Scratch(スクラッチ)」とは、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボにより開発された、小学生にも使える教育用のプログラミングツールで、簡単なマウス操作で「動く」「回る」「大きくなる」「小さくなる」などのカラフルなブロックを組み合わせることで、プログラミングの基礎を体験することができるツールとなっています。

30人ほど集まった参加者は6人1チーム、合計5チームに分かれ、クレモの担当者が各班に参加し、いざプログラミング体験スタート。

筆者もクレモ担当者の方に説明を受けながら「Scratch」を用いて、キャラクターを動かすことにチャレンジ。プログラミングについての知識はほぼないのですが、ブロックをはめていくことでキャラクターが自身の考えるように動かすことが出来ました。ただ「あれがこうで、これがこうで~」と頭で先に考えてしまい、なかなか進めることができず・・・。

それに対して、子どもたちは直感的です。もちろん、開始直後は事前に配布されたテキストを見ながら、みな、頭を抱えていましたが、慣れてくると「Scratch」のブロックをどんどんはめ込んでいきます。

分からない部分があるとすぐさま周りのスタッフに声をかけ「こんなバグがでている」「こういうことがしたい」と伝え、説明を受け「なるほど!」ときちんと理解をし、製作を続けていました。

90分近く「Scratch」でのゲーム制作を経たあと、班ごとに発表者を決めて作成したミニゲームの発表を行いました。

「敵の近くで攻撃コマンドを入力しないと反応しない」「攻撃すると音のエフェクトがつく」「このコマンドは通常攻撃で、このコマンドは少し動きが遅いけど、強い攻撃」などなど、正直、この短時間でよくそこまで作ることができたな、と発表の様子を見ていて関心をしてしまいました。中西氏も「ユーザービリティをきちんと考えている」「操作性やユーザーが体験する爽快感などもきちんと考慮されている」と子どもたちが製作したミニゲームに驚いている様子でした。発表した子ども達には、ネクソンがスポンサーしている千葉ロッテマリーンズのタオルとネクソン、千葉ロッテのロゴが入った野球ボールがプレゼントされていたようで、子どもたちも満足気でした。

そして最後に、ネクソン中西氏と広報部グレゴリー氏による質疑応答の時間が設けられました。「ゲームづくりでプログラミングをする時のソフトは?」といったいきなりハードルの高い質問が飛ぶと中西氏は「メイプルで使っているソフトが何かは言えません…笑」と回答。

また保護者の方からは「ゲームクリエイターになるための資質や将来のために何を学んだほうが良いのかアドバイスを頂きたい」との質問に対し中西氏は「個人的な考えですが、これをやらなければいけない、ということはありません。お子さんが好きなことをいろいろ好きなふうにやらせれば「発想力」というものが自然とついていくと思います。そういったものを上手に組み合わせることでクリエイティブなものが生まれてくると思います」と回答。

また「ゲーム会社で働くにはどうすればいいか?という質問もよく受けますが、ゲーム会社はプログラマー以外にも制作(ネクソンでいうデザイン等を行う部署)やサウンド、サイト制作や経理などさまざまな業務があります。ゲームクリエイターでないとゲーム会社で働くことはできません、ということではないので、ゲームに興味があってその気持を持ち続ければ将来的にゲーム会社で働くことができる可能性は有ると思います」とグレゴリー氏も回答。

その他にも「オンラインゲームだけでなくて、コンソールタイトルは出す予定はないの?」「ゲームづくりで使っているOSはなに?」「中西さんは彼女はいるんですか?」など、本当にいろいろな質問が出ていました。質疑応答を一通り終えたあとは、最後に参加した子ども達とスタッフとの記念撮影を行いイベント終了。

大盛況のうちに終了した本イベントですが、実はネクソンは子どもを対象にしたこういったイベントを多く行っています。今年の夏にも「一日ネクソン社員体験イベント」と銘打ち『すごろく』を通じてゲーム運用の仕事内容を学ぶといったイベントも実施しています。

今回のイベントを経て、まだ未確定では有りますが、今後も同様のイベントを続けていく方針のようで、ゆくゆくは都内だけでなく出張版なども実施できれば…とのことです。

少子化が進んでいく中、必然的に、ゲームをする人口やゲーム業界に携わる人が少なくなっていくことが想定されますが、こういったイベントを通して「将来、ゲーム業界で働いてみたい!」と子ども達に思ってもらうことが、今後のゲーム業界発展の形のひとつかもしれません。

ゲーム作りってどうやるの? 未来のゲームクリエイターの卵たちが集まった「みらいクリエイターズプロジェクト」

《森 元行@INSIDE》

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