2日目と3日目はグループワークを中心としたセミナーがEFのニューヨーク校で実施された。コロンビア大学のウィリアム・ガルデリ准教授は「世界市民」の概念、ハーバード大学のジョシュア・ワイス氏は交渉術、Institute of Narrative Growthのマーク・ゴンザレス氏は背景の異なる人々との接し方など、国際社会における活動に必要な知識やスキルを参加者に伝えた。
2日目の夜には、75名の各参加者がそれぞれ活動している団体の紹介ブースが設けられ、参加者同士が各ブースを回って意見交換を行った。アジア新興国における社会事業家のコンサルティングを行うNPO「very50」で活動する早稲田大学の梅澤さんや、日本を拠点に活動する国際人権NGO「Human Rights Now」でボランティア活動をするカタール大学大学院生の後藤さんは、それぞれが所属する団体の紹介ブースを設置し、ほかの参加者に事業内容を紹介していた。
グルジアのマリアム・パレケラシビリさんは、大学を卒業したばかりでありながら、同国で「Cooperation for Peace and Progress(CPP)」というNPOを設立。紛争が続いたグルジアの歴史的背景から平和を探る必要性を感じ、今回のサマースクールでは、他国の活動家とのネットワーク構築および意見交換を求めたと話す。