【話題】大人は知らない「ルイ・ブライユ」、生い立ちや年表に検索が集まる理由とは

 ヤフーの子どもを対象にした検索ランキング「きっず検索ランキング2015」において、大人や東大生も聞いたことがないという人物名がランクインした。その人とは、「ルイ・ブライユ」。一体何者か。

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きっず検索ランキング2015・人名(トップ5)
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 ヤフーの子どもを対象にした検索ランキング「きっず検索ランキング2015」において、大人や東大生も聞いたことがないという人物名がランクインした。その人とは、「ルイ・ブライユ」。一体何者か。

 「きっず検索ランキング2015」は、ヤフーが運営する子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」が12月2日に発表した、1年間にもっとも調べられたキーワードのランキング。2014年は「注目された人物」総合ランキング2位に「ルイ・ブライユ」がランクインし、その生い立ちや何を成したのかなど、さまざまな話題をさらった。さらに、2015年には噂の「ルイ・ブライユ」がついに織田信長を抜き人名1位に輝き、世間では再び「ルイ・ブライユ熱」が再沸騰し始めている。

 Yahoo!きっずはこの結果を受け、授業や宿題で使えるコンテンツ「Yahoo!きっず 学習」に「ルイ・ブライユ」コーナーを作成。ルイ・ブライユの生い立ちや、彼が一体どんな人物だったのか、また何を成したのかをわかりやすくまとめている。

 Yahoo!きっず 学習によると、ルイ・ブライユはフランスの小さな村で生まれた「6個の点を組み合わせる点字のしくみを考えた人」。1825年に6個の点の点字を考え、43歳で亡くなるまで目の不自由な人が文字を読めるようにと多岐にわたり活躍した偉人であることがわかる。

 12月15日午後7時51分現在、Yahoo!きっず検索バーで「ルイ・ブライユ」を検索すると、「点字を読んでみよう」や静岡県ふれあい絵本Besideによる「点字を読む、手話で話す」、横浜市立盲特別支援学校による「初めての点字」のほか、「点字探検隊」や点字学習を支援する会による「初めて点字に出会う人へ」といったコンテンツがヒットする。

 Google検索バーでは「ルイ・ブライユ」と併せて「点字」「本」「年表」「生い立ち」といった言葉が組み合わせされており、小学生が一生懸命にルイ・ブライユについて調べ学習をしているようすが目に浮かぶ。

 ルイ・ブライユを取り上げたのは、光村図書出版の小学4年生向け国語の教科書。該当の教科書のうち、ルイ・ブライユが登場するのは「話す・聞く」という単元の資料教材として示されている説明文「手と心で読む」(著・大島健甫)の一節。説明文の中で、ルイ・ブライユは点字を考えた人であると紹介されている。

 光村図書によると、大島健甫氏の「手と心で読む」が取り上げられているのは今に始まったことではなく、長年掲載されているもの。たった数か所に出現する人名を調べようとする小学生の探究心は恐れ入るものがある。ルイ・ブライユに関する知識はおそらく大人や学生よりも小学生4年生のほうがずっと詳しい。今晩の家庭の話題に、お子さんに「ルイ・ブライユって知ってる?」とたずねてみてはいかがだろうか。
《佐藤亜希》

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