大阪府育英会、滞納者8人を強制執行へ…予定額474万円

 大阪府は12月15日、大阪府育英会による奨学金の滞納者8人に対し、強制執行を申し立てたと発表した。強制執行予定額は、474万2,488円。このうち奨学金等貸付額は267万5,890万円だという。

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 大阪府は12月15日、大阪府育英会による奨学金の滞納者8人に対し、強制執行を申し立てたと発表した。強制執行予定額は、474万2,488円。このうち奨学金等貸付額は267万5,890万円だという。

 大阪府育英会では、平成21年度から債権回収のノウハウを持つ金融機関経験者を採用し、滞納処理促進を強化する「滞納ゼロ作戦」を実施。返還資力がありながら再三の催促にもかかわらず返還に応じない滞納者に対し、強制執行など法的措置を行っている。

 12月15日は、奨学金の滞納者8人に対し、民事執行法に基づく強制執行を管轄の裁判所に申し立てた。強制執行予定額は474万2,488円で、このうち奨学金等貸付額は267万5,890万円。

 大阪府育英会では、「教育の機会均等を図るセーフティーネットの役割を担う奨学金制度を将来にわたって持続可能なものとしていくためには、返還を促進し次代の奨学金として引き継いでいく必要がある」と説明している。

 また、滞納ゼロを目指す取組みを通じて、返還意識(モラル)の向上を図り、経済的に困難な生徒の修学を支援していくとしている。「返還相談コーナー」も開設し、経済的理由などで返還が困難な人からの返還猶予や分納などの相談にも対応しているという。
《奥山直美》

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