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又吉氏の「火花」、経済効果は105億円…関西大学が分析

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 関西大学は12月16日、第153回芥川賞を受賞した又吉直樹氏の「火花」の経済効果が105億1,322万円であるとの分析結果を発表した。書籍関係89億5,622万円のほか、テレビドラマ化や映画化、又吉氏のテレビ出演などによる経済効果が含まれるという。

 検証したのは、関西大学の宮本勝浩名誉教授。書籍の販売部数が1990年代半ばをピークに急速に減少し、活字離れや出版不況が叫ばれる中で救世主のように出現したのが、又吉氏の「火花」であったと説明。過去には、黒柳徹子氏の「窓際のトットちゃん」(1981年)、松下幸之助氏の「道をひらく」(1968年)など、300万部を超えるベストセラーが続出していたが、ここ数年は100万部を超えるベストセラーがほんの数えるほどになっていたという。

 「火花」の推定発行部数は、2015年11月末の段階で239万部を突破。さらに発行部数を伸ばす勢いで、純文学の分野の書物がこのような勢いで発行部数を伸ばすことは異例中の異例だという。

 経済効果は、消費者が書籍や掲載雑誌、電子書籍を購入することによる直接効果として42億5,474万円と推定。さらに原材料関係の企業や店舗などの売上げ増加額を含めた一次波及効果、経営者や従業員など関係者の所得・収入増により消費にまわされる金額として二次波及効果も計上。総合すると、「火花」の書籍関係の経済効果は89億5,622万円になるという。

 また、又吉氏のテレビ、雑誌、イベント、トークショーなどへの出演が増加することによる経済効果、テレビドラマ化や映画化による経済効果など、書籍以外の経済効果を合計すると、15億5,700万円。書籍と書籍以外の経済効果を合計すると、「火花」の総合的な経済効果は105億1,322万円にのぼると推定している。

 宮本名誉教授は「活字を読まなくなってきていた人々を活字の世界に呼び戻した『火花』の功績は非常に大きい。純文学であることを考えれば、又吉氏の『火花』の経済効果は特筆すべきものであるといえる」としている。
《奥山直美》

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