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中高生の携帯利用は「SNS」最多、高校でトラブル大幅上昇

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 神奈川県は1月6日、携帯電話やパソコンによるインターネット利用状況等に関する調査結果を公表。中高生の携帯電話等の使用目的は「SNS」が最多で、2割以上が1日に平均50回以上のやりとりをしていた。また、多くの学校でメールや書込みをめぐるトラブルが発生している。

 調査は、県内公立小学校・中学校・中等教育学校・高等学校などを対象に、抽出調査にて行われた。調査期間は平成27年5月から8月で、標本数は児童・生徒対象調査が1万9,290人、学校対象調査が191校。利用状況等の実態を把握し、インターネットなどによるいじめや犯罪行為の未然防止、モラルの向上など、生徒指導やメディアリテラシー教育に役立てるための資料とすることを目的としている。

 携帯電話の所有率は、小学生60.2%、中学生79.8%、高校生96.9%と、学年があがるにつれ上昇。所有している携帯電話の種類をみると、小学生で23.0%だったスマートフォンの割合が、中学生では70.5%に急増し、高校生では90.9%となっている。平成24年に行われた調査では、小学生6.3%、中学生15.1%、高校生30.6%だったため、スマートフォン所有の割合が大幅に上昇していることがわかる。

 携帯電話のおもな使用目的では、小学生は「電話」が、中学生・高校生では「SNS」が最多となっている。SNSでのメッセージの1日平均送受信・投稿回数をみると、中学生ではもっとも多かった「使わない」21.4%に続き、「50回より多い」が20.6%を占めた。高校生では「50回より多い」23.0%がもっとも多く、「使わない」は3.6%だった。

 パソコンでのインターネット利用率は、小学生54.2%、中学生56.5%、高校生49.7%。おもな使用目的では「サイトを見る」「動画投稿サイト」が多く、「SNS」は5%以下となっている。

 掲示板・ブログ・SNS等で自分の個人情報を公開している児童・生徒の割合は、小学生1.9%、中学生13.2%、高校生30.3%。インターネットでのトラブルを経験した割合は、学年があがるにつれて上昇する傾向にある。暴力的な表現や悪口などを書き込まれた経験は、小学生5.4%だったのに対し、高校生では28.0%に上昇。「コミュニティサイト」や「無料通信アプリ」などで知らない人からメッセージが届いた経験は、高校生では41.0%にのぼる。また、SNS等で仲間はずしや無視をされた経験は小学生4.2%、中学生15.0%、高校生20.8%だった。

 困ったことがあったときの対応では「無視した」がもっとも多く、相談先では、小・中学生は「保護者」、高校生は「友人」に最初に相談する割合が高かった。一方で、小学生の12.5%、中学生27.9%、高校生33.1%が「誰にも相談しなかった」と答えた。

 校内での携帯電話の持込みについては、小学校・中学校のほぼすべての学校が「持込み禁止」「持ち込み禁止だが、一部認めている」と回答しているのに対し、高校では98.5%が「認めている」「制限内なし」と回答。校内での携帯電話の不適切な使用があった場合の対応をみると、小学校では「教員が預かり本人に返却」または「教員が預かり保護者に返却」が多く、中学校では「教員が預かり保護者に返却」、高校では「教員が預かり本人に返却」が多い。

 携帯電話やパソコンでのメールや書き込みをめぐる問題やトラブルが「起こった」と答えた学校の割合は、小学校50.0%、中学校96.7%、高校79.4%と、多くの学校で発生していることがわかる。特に高校は、前回調査の46.0%から大幅な上昇がみられた。問題やトラブルの把握では、いずれの校種でも「被害を受けた児童・生徒からの訴え」が半数以上を占めた。
《黄金崎綾乃》

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