東京都、就学前教育の充実を目指し「就学前教育カリキュラム改訂版」配布

 東京都教育委員会は、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の内容を、従前の就学前教育カリキュラムに反映させた「就学前教育カリキュラム改訂版」を作成、都内幼稚園や保育所、公立小学校などに配布した。

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 東京都教育委員会は、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の内容を、従前の就学前教育カリキュラムに反映させた「就学前教育カリキュラム改訂版」を作成、都内幼稚園や保育所、公立小学校などに配布した。

 東京都教育委員会では、就学前教育と小学校教育との円滑な接続を踏まえるとともに、乳幼児期の子どもに「生きる力」の基礎を培うことをねらいとして、平成22年3月に「就学前教育カリキュラム」を作成。現在、都内の多くの就学前教育施設や小学校などで活用されている。

 平成26年4月、国は子ども・子育て支援新制度の一環として創設された「幼保連携型認定こども園」の教育・保育の内容を定めた「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」を告示した。この教育・保育要領に、これまでの幼稚園教育要領や保育所保育指針に示されていない新たな内容が記されていることから、東京都教育委員会は、その内容を従前の就学前教育カリキュラムに反映させた「就学前教育カリキュラム改訂版」を作成した。

 「就学前教育カリキュラム改訂版」は、1日の生活の連続性やリズムの多様性への配慮・工夫など、発達や学びの連続性を考慮した具体的な指導例や、特別支援教育、保護者に対する子育て支援についてなど、幼保連携型認定こども園教育・保育要領を踏まえ、就学前教育の充実を目指す内容。

 東京都教育委員会は「就学前教育カリキュラム改訂版」を6,000部作成し、都内の国公私立幼稚園、認定こども園、都内公私立保育所、都内公立小学校、区市町村教育委員会および関係機関などに配布。保育、教育活動のさらなる充実のために活用してほしいとしている。
《塩田純子》

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