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公立学童を利用する家庭の3割、家に子ども一人の時間発生

生活・健康 小学生

 公立学童を利用している家庭の30%に、子どもが家に一人でいる時間が発生していることが、「子どもの学童保育に関するアンケート」から明らかになった。学童を利用する家庭の7割は公立学童を利用しているが、「時間の融通が利かない」点に不満が多い傾向にある。

 「子どもの学童保育に関するアンケート」調査は、子育てに関するインターネットメディア事業を展開するコズレが実施。2016年3月9日から14日の期間で、小学生の子どもを持つ全国の父母197名から回答を得た。

 子どもの小学校入学を機に学童を利用するようになったかを聞くと、保育園からは80%、幼稚園からは65.5%が利用していると回答。子どもを預かる時間が比較的短い幼稚園からも半数以上が利用しており、小学校入学のタイミングで仕事へ復帰、就業時間の延長などを検討していることがうかがえる。

 利用している学童は、公立学童69.1%、民間学童30.9%。公立・民間と選択肢がある中、現在通っている学童に決めた理由を聞くと、「友達が行っているから」が公立・民間問わず多かった。サービスについて「とても満足」「満足」と回答した割合は、公立の42%、民間の52%。満足している理由には、「学童で宿題をすませることが習慣化した」があがっていた。

 満足点・不満点では、公立は「学校からの距離の近さ(校内に併設)」「友達がたくさんいる」「月謝が安い」に満足し、「時間の融通が利かない」に不満があるようだ。民間では「さまざまなプログラムの充実」「時間の融通が利く」「送迎がある」に満足し、「先生の態度や対応」「人数体制」に不満を抱く家庭が多かった。

 学童に子どもを預ける時間を調査すると、公立学童を利用している家庭の30%、民間学童の17%に、子どもが家で一人になる時間が発生していた。保育園では仕事の状況に合わせて延長保育をしていたが、学童では帰宅が早くなるためと見られる。保育園から公立学童を利用する家庭の40%は、保育園で「17時以降18時まで」子どもを預けているが、公立学童では27%に減少。保育園では46%だった「17時まで」が、公立学童では55%と9ポイント増加する。このことから、子ども一人の時間ができてしまう、いわゆる「小1の壁」問題の一端を見ることができる。

 学童を利用すること、または入れられなかったころによる生活の変化について質問すると、27.8%が「生活環境を変えた」と答えている。変わった家庭では、利用の有無に関わらず、母親の就業スタイルを変えたというものが多かった。学童利用の家庭では、預かる時間が短くなるため、正社員からパートへ、短時間勤務の派遣に変更するなど、就業時間を短くするケースなど。学童に入れなかった家庭では、仕事を辞めるケースが見受けられた。近くの小学校に学童がなく、校区外の学校へ通学申請を行っている家庭もあるようだ。

 昨今は「保育園の待機児童問題」が社会問題として取り上げられているが、コズレは小学校入学後に利用する学童にも働く父親・母親の足かせになるような課題が存在していると分析した。コズレは現在、Webサイト「cozre」にて、「小1の壁」に関する記事などを掲載している。
《黄金崎綾乃》

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