1位は男女18年連続不動の…新小1の就きたい職業ランキング

 クラレが毎年恒例となっている新小学1年生を対象とした「将来就きたい職業」および、親を対象とした「就かせたい職業」調査の結果を公表した。新1年生の就きたい職業1位は、調査開始以来18年連続で男の子「スポーツ選手」、女の子「ケーキ屋・パン屋」であった。

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新小学1年生・男の子「就きたい職業」トップ20
  • 新小学1年生・男の子「就きたい職業」トップ20
  • 新小学1年生・女の子「就きたい職業」トップ20
  • 男の子の親の「就かせたい職業」トップ10
  • 女の子の親の「就かせたい職業」トップ10
 クラレが毎年恒例となっている新小学1年生を対象とした「将来就きたい職業」および、親を対象とした「就かせたい職業」調査の結果を公表した。新1年生の就きたい職業1位は、調査開始以来18年連続で男の子「スポーツ選手」、女の子「ケーキ屋・パン屋」であった。

 ランドセル素材「クラリーノ」を製造・販売するクラレは1999年の調査開始以降、毎年入学式のこの時期に新小学1年生を対象とした「就きたい職業」調査を実施している。18回目となる今回も、クラリーノ製ランドセルを購入した2016年に小学校に入学する子どもとその親を対象に、アンケートを実施。子ども4,000人(男女各2,000人)とその親4,000人の有効回答を得た。なお、保護者を対象とした調査は1992年の調査開始から今回で25回目となる。

 男の子の「将来就きたい職業」は、1位「スポーツ選手」24.2%、2位「警察官」12.5%、3位「運転士・運転手」8.6%、4位「TV・アニメキャラクター」6.5%、5位「消防・レスキュー隊」6.1%。「スポーツ選手」は調査開始以来18年連続トップとなり、内訳は「サッカー」58.8%、「野球」21.3%と2大競技に人気が集中。その差は前年に比べわずかに縮まった。ランクインした上位5職種は前年と変わらないものの、「警察官」「消防・レスキュー」の割合が上昇。守る・助ける系の職業への人気が高まっている傾向が見られた。

 女の子の「将来就きたい職業」は、1位「ケーキ屋・パン屋」32.6%、2位「芸能人・歌手・モデル」12.7%、3位「花屋」5.5%、4位「教員」4.9%、5位「看護師」4.2%。男の子と同じく、1位の「ケーキ屋・パン屋」は調査開始以来18年連続でトップとなった。内訳としては「パン屋」が6.0%で残りは「パティシエ・ケーキ屋」「スイーツ系」。2位の内訳では「アイドル」が65.7%と人気を集めたが、具体的なグループ名をあげた子どもはおらず、近年女の子の間でブームとなっているアイドルを育てるゲームなどの影響かバーチャルな憧れも垣間見える結果となった。

 男の子の親が「将来就かせたい職業」は、1位「公務員」18.1%、2位「スポーツ選手」11.8%、3位「医師」7.2%。トップ3は、過去25年間変わらぬ職業のラインアップとなった。親の結果を見ても、「警察官」5位、「運転士・運転手」8位が過去最高順位に。運転士の86.1%は「電車の運転士」となっており、子どもに夢を託す鉄道ファンの親が少なくないと思われる。

 女の子の親が「将来就かせたい職業」は、1位「看護師」15.0%、2位「ケーキ屋・パン屋」10.9%、3位「公務員」8.6%。「看護師」は調査開始以降根強い人気で1位をキープしているが、今回は「ケーキ屋・パン屋」がランクアップした。そのほか、医療系、教師・保育系がトップ10にランクインしており、女の子の親は「医療関係」「資格系」に就かせたいという気持ちが見られる結果となった。
《畑山望》

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