まるで本当の料理体験、次世代型おままごと「ままデジ」誕生

 au未来研究所は「子ども」と「食」の関わり「KIDS AND FOODS」を研究テーマに、キリンと協働し知育と楽しさを融合させた新感覚次世代型おままごとキット「ままデジ」のコンセプトモデルを発表した。一体どのようなものなのだろうか。実際に体験してきた。

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au未来研究所の「ままデジ」を体験してきた
  • au未来研究所の「ままデジ」を体験してきた
  • ままデジでは、タブレットに搭載されたアプリのストーリーに沿って料理道具一式を使い、リアルな料理体験に近いおままごとを進めていく
  • マグネットがついていなければ、本物と見間違えるような精巧さ
  • 材料をフライパンに入れて炒める。フライパンのセンサーが材料の接触を感知し、ジュージューと音が鳴る
  • 軽量カップを傾けると、トクトクトク、と音が
  • 水を入れたら、カレールウを入れる。蓋を閉め、出来上がると、なんと湯気やカレーの香りまでする
  • タブレットに表示されるストーリーに沿って料理を進めていく。画面は、カレーの作り方が示される「にんじゃのにんじんくん カレーなるだいぼうけん」
  • タブレットには、ストーリー仕立てで実際の調理法を示されるだけではなく、要所でクイズが出題され、答えながら次の手順に進んでいく
 “スマホの次”を発明するために生まれたKDDIの「au未来研究所」は、2014年度から衣・食・住などさまざまなテーマに沿ったプロダクトを生み出している。今回は「子ども」と「食」の関わり「KIDS AND FOODS」を研究テーマに、キリンと協働し知育と楽しさを融合させた新感覚次世代型おままごとキット「ままデジ」のコンセプトモデルを発表した。

 一体、「次世代型おままごと」とはどのようなものなのだろうか。実際に、ままデジを体験してきた。

◆ままデジとは? タブレット付のミニキッチン台が登場

 出迎えてくれたのは、大鍋やフライパン、軽量カップ、まな板、木ベラなどのキッチン用具一式が揃った優しい色合いの木製のミニキッチン台。一見、よくあるおままごと用のキッチンに見えるが、子どもの目線の高さにタブレットが備え付けられている。画面には「にんじゃのにんじんくん カレーなるだいぼうけん」の文字と、かわいいにんじんのキャラクター。そう、ままデジでは、タブレットに搭載されたアプリのストーリーに沿って料理道具一式を使い、リアルな料理体験に近いおままごとを進めていくのだ。

◆実際のレシピを再現、ミニクイズで学びも追求

 まずは、にんじん、じゃがいも、玉ねぎの3種の野菜と肉をまな板にのせ、プラスチック製の包丁で切っていく。マグネットで止められたにんじんやじゃがいもに包丁を入れると、「ザクッ」とリアルな音が出る。これは、まな板への振動をセンサーが感知するからだとか。

 タブレットには、ストーリー仕立てで実際の調理法を示されるだけではなく、要所でクイズが出題され、答えながら次の手順に進んでいく。野菜を切る手順では、「包丁の正しい持ち方はどっち?」の二択のイラストが出てくるので、正しいと思う回答をタッチ。回答に応じて「あたり」「はずれ」が表示され、料理の手順や材料に関する知識が得られる。

 材料を切り終ったら、アプリのストーリーに従って、材料をフライパンに入れて炒める。フライパンから「ジュージュー」と音がするのは、フライパンにしゃもじや食材が接触するときの振動をセンサーが感知しているから。ついつい「焦がさないように」と本気になって炒めている自分に、ハッとした。開発担当スタッフによると、過去に子どもたちに試遊させたときにも、皆夢中になって“お料理”に取り組んでいたそうだ。

◆トクトクトク、モクモク…さらには香りまで

 次に、大鍋に材料を移す。そして、計量カップの水を大鍋に注ぐ動作をすると、「トクトクトク」と音が。水は入っていないが、傾きを感知したのだろう。水の次は、カレールウを鍋に入れ、蓋を閉める。少し時間をおいて蓋を開けると、なんとモクモクと湯気が。蓋に明暗を感知するセンサーが付いていて、蓋をして暗くなった時点で、湯気が出てくるようになっているのだ。

 さらに驚くのは、カレーのいい香りがすること。なんと、できあがった料理の匂いまでが再現されている。カレーの成分から抽出されたアロマを使っているそうだ。この演出には、子どもも思わず笑顔になり、料理の達成感を味わえそうだ。料理の最後には、調理途中にタブレット上で回答したクイズの正解率の結果発表が行われる。

◆飽きることなく最後まで楽しめる 最先端のエデュテイメント

 ゲーム的な要素があるため、飽きることなく最後の過程までたどり着くことができた。カレー作りの手順が正確に再現されているため、ままごととはいえ、カレーのレシピを習得できる。食や料理への興味を促すこともできるので、新しい形の「食育」とも言えそうだ。さらに、子どもの想像力を養う効果も期待できる。

 昨今では、遊びながら学べる「エデュテイメント(エデュケーションとエンターテイメントの融合)」の要素を含んだ行楽施設や知育玩具が話題を呼んでいるが、まさに、ままデジはセンサーとアプリを融合した最先端のエデュテイメント玩具。対象年齢は、一般的なおままごとを卒業する4・5歳児や、家庭科の実習が始まる前の小学生を想定しているのだとか。

 現在はコンセプトモデルの公開だが、au未来研究所は今後、ままデジの機能を拡張し、カレー以外のレシピも搭載することも検討中。一般販売の予定は現状定まっていないものの、多くの子どもがままデジで料理を楽しめるようになる日が楽しみだ。

 au未来研究所はこれまで、2014年度にはau未来研究所プロダクトの第1弾として、靴型のウェアラブルデバイスのコンセプトモデル「FUMM(フーム)」を発表。2015年度は、ぬいぐるみを抱きしめたり、頭をなでたりすることでスタンプを送ることができるぬいぐるみ型コミュニケーションツール「Comi Kuma(コミクマ)」を発表している。
《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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