保護者は何を手伝う?夏休みの自由研究、中高生の半数は「1人で」

 夏休みの自由研究について、約半数の中高生が保護者の手を借りず1人で取り組んでいることが6月24日、ベネッセ教育情報サイトが実施した調査結果からわかった。少しだけ手伝ってもらったという中高生を含めると、約8割が主体的に自由研究を仕上げている実態にあった。

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 夏休みの自由研究について、約半数の中高生が保護者の手を借りず1人で取り組んでいることが6月24日、ベネッセ教育情報サイトが実施した調査結果からわかった。少しだけ手伝ってもらったという中高生を含めると、約8割が主体的に自由研究を仕上げている実態にあった。

 調査は2015年8月26日~9月1日、中学生・高校生の子どもがいる全国の保護者を対象にインターネットで実施。431人から回答を得た。

 調査結果によると、工作を含め、夏休みの自由研究のテーマ選びは、約6割の中高生が自分で行っていた。中高生になると、小学生の頃よりも自由研究のテーマをスムーズに決めていることをうかがわせる結果となった。

 自由研究に要した時間は、「1日」23.5%、「3日」21.0%、「2日」19.8%の順に多く、1~3日が約6割を占めた。自由研究を終えた時期は、「8月中旬」が42.2%、「8月下旬~9月頭」36.7%と、約8割が夏休み後半までかかって終わらせていた。

 実際の取組みに保護者がどのくらいかかわっているかたずねた結果では、「子ども1人で取り組んだ」が最多の50.4%、ついで「少しだけ手助けした」27.7%で、「かなり手助けした」(14.3%)や「ほとんど一緒に取り組んだ」(2.5%)は少数派だった。「必要なものを用意した」など、保護者のかかわりはちょっとした手助けにとどまり、主体的に自由研究に取り組む中高生が多数を占めた。

 ただ、中高生といえども、選んだテーマによっては進め方が難しく、想定外の出来事や失敗もつきもの。「テーマはすぐに決まったものの、どんな実験をすればよいのかというところから悩み、なかなか1人でスムーズには進められなかった」「もともと天文学が好きだが、夜起きていられず、植物観察に変更した」など、保護者の助言やサポートが必要な場合もあるようだ。

 ベネッセ教育情報サイトでは、「1人でやりきりたいという気持ちの強い中高生の時期は、子どもが1人でできた達成感を味わえるように陰ながらサポートする方法を探ることが保護者の自由研究だと考えてみるのも面白いのではないか」とアドバイスしている。
《奥山直美》

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