小学生向け防災教育、副読本とスタートガイドをWeb公開

 国土交通省関東地方整備局は、小学生向けの副読本「大地震に備える」と「防災教育スタートガイド」を作成した。災害や防災について総合的に学ぶことができ、スタートガイドでは副読本の活用法が解説されている。首都圏1都4県の公立小学校に9月上旬から順次配布される。

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 国土交通省関東地方整備局は、小学生向けの副読本「大地震に備える」と「防災教育スタートガイド」を作成した。災害や防災について総合的に学ぶことができ、スタートガイドでは副読本の活用法が解説されている。首都圏1都4県の公立小学校に9月上旬から順次配布される。

 災害大国である日本では、これまでも学校現場でさまざまな防災教育が行われてきたが、2011年3月の東日本大震災などの経験からあらためて、「自分の身を守り、身近な人を助け、地域の安全に貢献できる」力を育む教育が求められているという。

 副読本「大地震に備える(命の道を考えよう)」は、オールカラー、全38ページ。「国土について調べよう」「地震について調べよう」「首都直下地震について調べよう」「避難と救援について調べよう」「災害時にも役立つ道路について調べよう」「資料編」の6項目で構成されている。

 首都圏で巨大地震が繰返し起きているデータを示したうえで、首都直下地震について解説。通学路の安全については、危険個所を写真付きで紹介しながら、「落ちてこない・倒れてこない・移動してこない場所に身をよせよう」と指導している。資料やデータも豊富に掲載しており、災害や防災について、総合的に学ぶことができる内容となっている。

 「防災教育スタートガイド」は、副読本を教育の場で有効に活用するために作成したもの。学習指導要領に沿った副読本の活用事例として、社会科で「防災ハザードマップづくり」などを紹介。実際の防災授業のようすも写真付きでリポートするなど、副読本の使い方や指導ポイントをわかりやすく解説している。

 副読本「大地震に備える」と「防災教育スタートガイド」は、東京都、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都4県の公立小学校に9月上旬より順次配布。関東地方整備局のホームページでも公開しており、無料でダウンロードして活用できる。
《奥山直美》

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