絵本のチカラ再発見に子どもたちの笑顔弾ける…はまキッズ10周年

 灘中合格者数日本一の実績と57年の歴史をもつ、進学教室「浜学園」が運営する幼児教室「はまキッズ オルパスクラブ」経堂校にて、「はまキッズ オルパスクラブ開設10周年記念イベント~絵本の達人による読み聞かせ&講演会『絵本のチカラ再発見』~」が開催された。

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「これ何だろう?」金柿さんの問いかけでスタートした「はまキッズ・オルパスクラブ」開設10周年記念イベント(撮影:市原達也)
  • 「これ何だろう?」金柿さんの問いかけでスタートした「はまキッズ・オルパスクラブ」開設10周年記念イベント(撮影:市原達也)
  • 手を挙げ、積極的に参加する子どもたち(撮影:市原達也)
  • 「だんながなんだ」の回文には親子揃って大笑い(撮影:市原達也)
  • イベント終了後、金柿さんとハイタッチする子どもたち(撮影:市原達也)
  • 後半の保護者向けセミナーでは、絵本に関する多くの質問が出た(撮影:市原達也)
  • イベント終了後、自由に読めるよう並べられた絵本(撮影:市原達也)
  • 絵本に興味津々(撮影:市原達也)
  • 絵本を選ぶ子どもたち(撮影:市原達也)
 灘中合格者数日本一の実績と57年の歴史をもつ、進学教室「浜学園」(首都圏では「駿台・浜学園」として展開)。その「浜学園」が運営する幼児から小学校2年生対象の幼児教室「はまキッズ オルパスクラブ」経堂校にて、「はまキッズ オルパスクラブ開設10周年記念イベント~絵本の達人による読み聞かせ&講演会『絵本のチカラ再発見』~」が開催された。

◆絵本は親子のコミュニケーションツール

 イベントには「はまキッズ オルパスクラブ」に通う3~8歳の親子18組が集まった。「浜学園」は、理系に強いという印象を持たれがちだが、「はまキッズ オルパスクラブ」で指導し、首都圏での教室展開も担当されている林利香先生は、「算数の文章問題でも、力を発揮するのは読解力。言語力は思考力や論理力とともに基本です」と語る。この考えから、記念すべき10周年のイベントで、絵本をテーマに選んだという。

 読み聞かせを担当した絵本のレビュー・通販サイト「絵本ナビ」の金柿秀幸社長は「今日は、ためになる本、ためにならない本の両方を選んできました」と述べ、参加者を笑わせた。ここから1時間、ノンストップで金柿さんによるお話し会が始まった。

 「くだものなんだ」(作・絵/きうちかつ、福音館書店)では、くだものの一部や、断面の絵を見て、「これ何だろう?」と金柿さんが問うと、くだものに限らず自由な発言が次々と飛び出し、子どもたちの知識に驚かされた。

 言葉遊びの「へんしんマラソン」(作・絵/あきやまただし、金の星社)や、回文だけでできた「サカサかぞくのだんながなんだ」(作・絵/宮西達也、ほるぷ出版)は、大人にも子どもにもおおいにウケて、会場の盛り上がりが最高潮に達し、絵本を媒介とした楽しいコミュニケーションに子どもたちの笑顔が弾けた。

 金柿さんが「はまキッズならではの選書」と持ち込んだのは、投資の概念が学べる「ふしぎなたね」(作/安野光雅、童話屋)と、階乗の概念が学べる「壺の中」(作/安野雅一郎、絵/安野光雅、童話屋)。大人でもついていくのが難しい展開にも、子どもたちは集中して反応していた。

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、余韻を残して読み聞かせは終了。印象的だったのは、金柿さんがとても楽しそうに絵本を読んでいたこと、子どもたちとのやり取りが非常に活発だったこと、そして子どもたちが目をキラキラさせていたこと。

 「絵本は親子のコミュニケーションツールであり、幸せな時間を共有するためのものです。主役はあくまでも親と子。絵本に書いてあるとおりに、忠実に読む必要もありません」と金柿さん。実際に、金柿さんと子どもたちとのやり取りを見ていると、絵本から脱線して会話が進むことも。まさに「絵本はコミュニケーションツール」だった。

◆絵本のチカラを再発見!

 金柿さんは、「絵本は、親子の対話のきっかけになるのはもちろん、絵本が子どもに与えるチカラは無限大だ」と語る。

 「絵本を通じて、知識や概念を『教える』のではなく、『気づかせる』ことができます。『絵本は遅効性のメディア』といわれるように、読んであげても、すぐには反応がないかもしれません。それでも、幼少期に絵本をたくさん読んで、多種多様な引き出しを作っておいてあげると、成長の過程でそれがチカラを発揮することがあります。物の考え方を伝える、情報の選別能力をつける、知的好奇心を刺激するなど、絵本が子どもに与えるチカラは大きいですよ」としたうえで、子どもを本好きにするために親ができることとして、次の3点をあげた。

1、親子で楽しむ時間を持つ
2、よい本に手を伸ばせば届く環境を整える
3、親自身が読書を楽しむ

 参加した保護者からは、「読み聞かせが義務のようになっていたが、親も楽しめばいいのだと思った」「そろそろ絵本は卒業する年齢かと思っていたが、子どもの反応を見てまだまだ絵本が好きなのだと気づいた」などの感想があがった。

◆はまキッズ オルパスクラブの魅力

 金柿さんの目に「はまキッズ オルパスクラブ」は、どう見えているのだろう。金柿さんは、「さまざまな物事に対して子どもたちに興味や気づきを持たせるためのメソッド、そして先生の熱意、はまキッズ オルパスクラブはこの両軸のバランスがとてもよい」と賞賛する。

 林先生は「私たちは、子どもたちに教え込まないで学ばせることを重視している」と語る。「早く答えを出す」「パターンを覚える」といった小手先のテクニックを身につけるのではなく、「思考する」ことを大事にするのだという。

 「たとえば、ペーパー上で計算を教えるのは簡単ですが、テクニックだけでは小学校高学年になったときに、伸び悩んでしまいます。はまキッズ オルパスクラブでは、数を数字として覚えさせるのではなく、数量感をつけて数を楽しむことを重視しています。目先の成績にとらわれず、後伸びする子を育てたいというのが私達の理念です」(林先生)。

 「はまキッズ オルパスクラブ」幼児クラスの授業の展開は早い。50分の授業の中で童謡唱歌、図形パズル、指先、基本知力(図形・空間・思考力)、数論理、言語、ゲームから読本まで、あらゆる方面から子どもの知的好奇心を刺激し、バランスよく伸ばすよう工夫されている。「幼児期は、さまざまな事柄を、型にはまらないいろいろな方法で、自ら考える力を身につけるのが大切だ」と林先生は説明する。

 子どもを通わせている保護者からは、「学校では、『変わった回答の出し方だね』と言われることでも、はまキッズ オルパスクラブでは、『いい考え方だね』と認めてもらえる」「少人数制で、先生がひとりひとりの個性をよく見て伸ばしてくれる」「子どもがいろいろな事柄に興味を持つようになり、とても楽しんで通っている」という感想が聞かれた。

◆新校舎お茶の水校ではハイレベルな特進Vコースが開講

 関西圏で先行して展開されていた「はまキッズ オルパスクラブ」だが、首都圏の教室も充実してきている。2016年9月には、自由が丘校、経堂校、センター南校に続き、お茶の水校が開校。通常コースである「英才児能力開発コース(幼児)」のカリキュラムをより優秀なお子様に合わせた特進Vコースが、関西も含めた全16校舎の中で先駆けて開講される。開校イベントとして、説明会、能力判定テスト、体験授業なども開催される。

 金柿さんは、成長したお嬢さんと、今でも昔読んだ絵本の話で盛り上がることがあるそうだ。取材を通じて、筆者も金柿さんのように、子どもたちと一緒に、ワイワイと絵本を楽しみたくなった。林先生は「子どもたちのワクワク・ドキドキを大事にしたい」と語っていた。本来、子どもたちは、本を読んだり、学んだり、新しい知識を得ることで、ワクワク・ドキドキする。そんな大切なことを、思い出した。
《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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