全国初、先生は大学生…小学生のためのネット・SNS安全教室

 大阪府は10月、府内にある5校の小学校にて大学講師による「小学生のためのネット・SNS安全教室」を実施する。小学3・4年生を対象としたもので、全国でも初めての取組みだという。授業の手法等をDVDに習得され、教材として活用できるよう府内各学校に配布する。

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 大阪府は10月、府内にある5校の小学校にて大学講師による「小学生のためのネット・SNS安全教室」を実施する。小学3・4年生を対象としたもので、全国でも初めての取組みだという。授業の手法等をDVDに習得され、教材として活用できるよう府内各学校に配布する。

 青少年がスマートフォン等の利用により、インターネットやSNSを介してトラブルに遭う事例が増加している。そうした背景には、「スマホ所持の低年齢化」「ネットの危険性に関する児童・保護者の知識不足」のほか、危険性や回避策を学ぶ機会・教材の不足などがあるという。

 大阪府ではそうした現状を鑑み、平成28年度に小学3・4年生を対象としたネット・リテラシー向上のための教育啓発と教材作りに取り組む。モデルケースとして実施される「小学生のためのネット・SNS安全教室」の講師は、兵庫県立大学ソーシャルメディア研究会に所属する大学生。小学生と比較的年齢の近い「ナナメの関係」から、小学生のインターネット・SNS利用の実態や心情を引き出し、リスク回避等について授業を行う。授業終了後には、理解度をより高めるため、振返りの時間を持つ。

 実施校は大阪府交野市内にある小学校5校。安全教室は10月12日に長宝寺小学校、14日に藤が尾小学校と私市小学校、24日に岩船小学校と交野小学校で行う。また、24日には、実施校5校の保護者を対象に有識者等による学習講座も実施される。見学希望の場合、事前の申込みが必要。電話またはメールにて大阪府青少年課に申し込む。

 大阪府ではこのほか、「大阪の子どもを守るネット対策事業(文部科学省委託事業)」にも取り組んでいる。府内の小中学校・高校14校による「OSAKAスマホサミット2016」には、交野市からも交野市立第一中学校が参加。サミットでは、スマートフォンの適切な使い方について議論し、自分たちの考えを啓発動画やスタンプ等にして発信し、わかりやすく発信する。
《黄金崎綾乃》

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