10/21・22未明「オリオン座流星群」が見頃! 気になる方角や天気・時間、神話を紹介

 2016年10月21日(金)、オリオン座流星群が見頃を向かえる。気になる出現時間や極大時刻、方角や場所、観察の仕方などを復習しよう。より観察を楽しめるよう、オリオン座流星群にまつわる神話や、天気と流星動画が楽しめるアプリも紹介する。

趣味・娯楽 その他
2016年10月22日0時の「オリオン座流星群」のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • 2016年10月22日0時の「オリオン座流星群」のシミュレーション (c) アストロアーツ
  • オリオン座流星群の「流星見えるかなマップ」
 2016年10月21日(金)、オリオン座流星群が見頃を向かえる。気になる出現時間や極大時刻、方角や場所、観察の仕方などを復習しよう。より観察を楽しめるよう、オリオン座にまつわる神話や、天気と流星動画が楽しめるアプリも紹介する。

◆オリオン座流星群とは

 国立天文台によると、オリオン座流星群とは10月中旬から下旬にかけて活動する流星群。みずがめ座η(エータ、イータ)流星群とともに、母天体はハレー彗星であることが知られている。流星電波観測国際プロジェクトによると、オリオン座流星群は「全流星群の中で2番目に速度が速い流星群」。そのため明るい流星が多く、流星が流れたあとに「痕(こん)」と呼ばれる雲のようなものが残る率を表す「有痕率」が高いようだ。

◆オリオン座流星群が観察しやすい時間は? 気になる方角情報

 流星電波観測国際プロジェクトによると、2016年オリオン座流星群の日本における観測条件は残念ながら「あまりよくない」。満月過ぎの月明かりがあるため、観察の際には月を目に入れないよう工夫しよう。極大時刻は10月21日(金)午後2時ごろと昼間だが、活動レベルは特に変わりないため、10月21日未明と22日未明にかけてがもっとも観察に適している時間だという。アストロアーツは、好条件で1時間あたり10個未満、空が明るいところや視界が開けていないところでは2~3個ほど観察できると予測している。

 気になる方角は、どちらを向けばよいか。流星電波観測国際プロジェクトは、流星の出現位置という意味では方角は「どこでも構わない」が、ウェザーニュースは10月21日(金)午後9時ごろに流星が放射状に流れる「放射点」のあるオリオン座が東の空にのぼってくるとし、Webサイトで放射点の位置を示した画像を紹介している。

◆オリオン座にまつわる神話…オリオンは筋骨隆々の美男子!?

 日本気象が運営する天気と生活の情報サイト「てんきとくらす」は、オリオン座にまつわる2つのギリシャ神話「女神が放ったサソリ」と「光に向けられた矢」を紹介している。いずれも海神ポセイドンと女神エウリュアレとして生まれたオリオンを“美少年”と表し、海の上を自由に歩く力や強靭な体、優れた狩りの腕を持っていたと伝えている。

 オリオンに関する考察はさまざま。中にはオリオンを「巨人狩人」と表したり、その傲慢さを辛辣に批判する者もいる。神話自体が広まった時代を検証する者もあり、星を見ながら想像力を働かせるのも面白そうだ。

◆気になる天気 全国のようすは?

 ウェザーニュースによると、10月21日夜に観察可能性が期待大とされるのは北関東・東北・北海道の一部。関東から中部地方の一部も観察のチャンスがあるとしている。ウェザーニュースは通常の天気情報のほか、24時間生放送の気象番組「SOLiVE24」と連動して流星動画を配信する「流星キャッチャー」も提供中。10月21日(金)にはオリオン座流星群を生中継予定だ。利用登録は、スマートフォンアプリの「ウェザーニュースタッチ」の星空Ch.から行う。

 2016年のオリオン座流星群は、すぐ近くで月が輝くため観察条件はよくないとされているが、じっくりと野外で観察する場合は防寒対策と周囲の危険に気をつけたい。
《編集部》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top