児童1人当たり貸出冊数28.5冊で過去最高…社会教育調査

 文部科学省は平成28年10月28日、「平成27年度 社会教育調査中間報告」を公表した。図書館などの社会施設の利用上状況では、児童1人当たりの貸出冊数が増加し、過去最高の28.5冊となった。

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貸出冊数・貸出回数の推移
  • 貸出冊数・貸出回数の推移
  • 国民および児童1人当たり貸出冊数・貸出し回数
  • 国民および児童1人あたりの貸出冊数・貸出回数の推移
  • 施設数の推移
  • 1施設当たりの利用者数の推移
 文部科学省は10月28日、「平成27年度 社会教育調査中間報告」を公表した。図書館などの社会施設の利用上状況では、児童1人当たりの貸出冊数が増加し、過去最高の28.5冊となった。

 社会教育調査は、都道府県・市町村、公民館、図書館、博物館、青少年教育施設、女性教育施設、社会体育施設、民間体育施設、劇場・音楽堂等、生涯学習センターを対象に3年ごとに実施。社会教育関係事業の実施状況および教育関係施設の状況を調査した。今回は、平成27年度調査の一部を取りまとめたもの。

 社会教育施設の数は全体的に減少傾向だが、図書館は平成23年度調査から増加。過去最高の3,336施設となり、平成23年度と比較して1.9%増となった。ほかの施設では、公民館が平成11年度をピークに減少傾向で、平成23年度と比較すると6.2%減の1万4,448施設。

 図書館の利用については、国民1人当たりの貸出冊数は5.2冊、利用回数は1.4回と前回の平成22年度調査と比較して減少している。一方で、児童の貸出冊数は平成4年度間の12.1冊から年々増加傾向で、平成26年度間の児童の貸出冊数は28.5冊で過去最高となった。

 また、1施設当たりの利用者数は、前回調査した平成22年度間と比較して博物館と社会体育施設の利用者数は増加。博物館は平成22年度間から2.2%増加し利用者数は5万647人、社会体育施設は6.4%増の1万1,172人。図書館は4.9%減の5万5,155人だった。

 確定値の公表は平成29年3月を予定している。
《田中志実》

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