ネット利用リスクを「見積もり」 LINEが新情報モラル教材を提供

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楽しいコミュニケーションを考えよう!「リスクの見積り」編
  • 楽しいコミュニケーションを考えよう!「リスクの見積り」編
  • 中学1年生から高校3年生のLINE利用率(2016年6月~9月調査)
  • 教材概要
 LINEは12月7日、ネット上のコミュニケーショントラブル根絶に向けた情報モラル教育教材『楽しいコミュニケーションを考えよう!「リスクの見積り」編』を公開した。教材はWebサイトよりダウンロードして授業で利用できるほか、LINEの社員による出張授業も実施している。

 青少年のインターネット利用の増加に伴い、おもにネットいじめにつながるコミュニケーショントラブル、炎上や個人情報の特定につながる写真公開、ネットやゲームの使い過ぎに対する指導が課題となっている。こうした中で、LINEでは2014年4月より、静岡大学教育学部准教授 塩田真吾氏と共同で情報モラル教育教材の開発・研究を行っている。

 2014年に公開した教材「楽しいコミュニケーションを考えよう!」は、単にトラブル事例の知識を伝えるだけでなく、子どもたちに「当事者としての自覚」を促すことを目的としている。また2015年には、「基本編」「悪口編」「写真編」「使いすぎ編」の4つのカード教材を公開。全国の学校で活用されているほか、学校や教育機関でのワークショップ授業・講演活動なども累計3,000件以上実施しているという。

 また同社は、2016年1月より大学の研究機関や東京都および神奈川県の教育委員会と協力し、「青少年におけるネット利用実態把握を目的とした全国調査」を実施している。その中間結果によると、LINEを利用している中学生は68%以上、高校生は97%にのぼることが判明。青少年にとってLINEがもっとも身近なインターネットサービスのひとつとなっている状況を踏まえ、今回新教材を開発するに至った。

 新教材では、「当事者としての自覚」の次のステップとして、自ら危険を予想しそれらを回避する力を育てる「リスクの見積り」をテーマとしている。ワークで使用するカードでは、LINEのグループトークの内容を見ながらリスクを判断していき、より現実に近いシチュエーションでどう判断し、どう感じるのかを体験できる。また安全工学の分野で研究されるKYT(危険予知/危機予測トレーニング)の手法を取り入れ、ネット上のコミュニケーションに起因する危険を予想し、それがどの程度危険なのかというリスクの見積り力を高め回避する力を育てる内容となっている。

 同教材には教職員向けの指導者用ガイドブックが付いており、ダウンロードしてすぐに授業で使うことができる。また、講師派遣による出張授業も可能。教材の申込み、講師派遣の申込みともに、Webで受け付けている。なお、教材は「リスクの見積り編」以外の教材も選択できる。

◆楽しいコミュニケーションを考えよう!「リスクの見積り」編
対象年齢:中学生~高校生
教材内容:スライド教材、カード、ワークシート、指導用ガイドブック
教材・講師派遣の申込方法:Webの各申込窓口より
《荻田和子》

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