【大学受験2017】河合塾、国立大学の学部再編の影響を解説

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  • 2017年度国立大学の入試直前動向(一部)
  • 2017年度私立大学入試のトピック(一部)
 河合塾の大学入試情報サイトKei-Netは、2017年度入試直前動向として、「国立大の学部再編の影響」と題し、国立大学の学部再編や新設に伴う動きと影響をまとめた。教育学部総合科学課程廃止、教員養成系や人文学部などの学部再編・改革の動きから、定員のシフトが多く見られた。

 2017年度は、「教育学部総合科学課程の廃止」「文系学部から理系学部への入学定員シフト」「これまでにない新しい学部の新設」という3つの動きが目立った。茨城大学、横浜国立大学、新潟大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学の6大学で教育学部総合科学課程が廃止され、一部の大学では教員養成課程の入学定員を増員するが、新設またはほかの学部へ定員を振り替える大学もあり、教育学部の定員は縮小傾向にある。

 また、理系学部の学部・学科再編も多く、文系から理系への定員のシフトの動きが見られ、文系学部の定員が減少し、理系学部の定員が増加している。山形大学では人文社会科学部と地域教育文化学部の入学定員が減少し、理学部、工学部、農学部が増員する。

 これまでにない新しい学部として、新潟大学の創生学部、滋賀大学のデータサイエンス部をあげ、新潟大学創生学部は既存の理・工・農・人文・法・経済の6学部が提供する22分野の専門科目群を選択できる。滋賀大学データサイエンス部ともに、文系・理系どちらでも受験できる科目設定だが、新しい学部であるため、学べる内容が受験生に伝わりにくく注目度は高いといえないとしている。

 教育学部総合科学課程の募集停止が相次ぐ影響で、ほかの学部系統に流れることが予想されるが、第3回全統マーク模試では、「総合・環境・情報・人間」の各分野、「文・人文」の心理分野、「社会・国際」の社会分野で志望者の増加が見られた。個々の大学では、募集人員の変化と受験生の志望動向が一致していないケースもあり、現時点では再編などの変化に受験生の志望動向が連動していない場合もあり、出願直前まで変化が予想される。

 さらに、2017年度入試直前動向として「私立大入試のトピック」も掲載。私立大学では、多くの大学で学部の新設を予定しており、特に医療系と国際系分野での新設が目立つ。2016年度の東北医科薬科大学に続き、2年連続で医学部の新設となる国際医療福祉大学が注目されている。また、12大学で看護系の学部・学科が新設される予定で、このうち岩手保健医療大学など4大学が新設し、看護分野の入学定員は890人の増加となる。

 また、国は大都市圏の学生の集中を緩和するため、入学定員超過率を2016年度から厳格化。大規模私立大学は入学者数が入学定員を大きく超えないように合格者数を絞る動きが見られ、2017年度も合格者を出すにあたり慎重になることが予想される。一方で、抑制に対抗する形で入学定員を増員する動きもある。2017年度は62の私立大学で9,412人増の予定。増員を予定しているのは近畿大学で920人増、中央大学と立教大学はともに454人増などとなっている。
《田中志実》

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