三田国際学園×ICU…国際的なリーダー育成へ高大連携

 三田国際学園中学校・高等学校と国際基督教大学(ICU)は2023年10月2日、高大提携が実現したことを発表した。科学的アプローチを基盤とした論理的思考力や、国際感覚を身に付けたリーダーシップをもった人材を育成することなどを目的としている。

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 三田国際学園中学校・高等学校と国際基督教大学(ICU)は2023年10月2日、高大提携が実現したことを発表した。科学的アプローチを基盤とした論理的思考力や、国際感覚を身に付けたリーダーシップをもった人材を育成することなどを目的としている。

 国際基督教大学は1953年、日本最初の4年制リベラルアーツカレッジとして献学した。「国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること」という目的を掲げている。また、「学問への使命」「キリスト教への使命」「国際性への使命」という3つの使命のもと教育研究活動を展開している。

 三田国際学園中学校・高等学校は、戸板中学・女子高校が、2015年度より校名を変更し共学化した。「発想の自由人たれ」をスローガンに「THINK&ACT」「SCIENCE」「INTERNATIONAL」の3つの柱で学びを展開している。

 近年のAIの発達や技術革新、グローバル化の進展など、先の見えない変化の激しい時代により、自ら考え行動する力が求められているという。 また、日本の若者への意識調査では「異文化理解力」「対応力」などに課題を感じる若者が多いとも言われている。

 今回の三田国際学園中学校・高等学校と国際基督教大学(ICU)連携は、自主性、国際性、リーダーシップ、批判的に物事をとらえるクリティカルシンキングなど、いくつもの共通した教育方針を掲げている。提携により、強力なシナジー効果が生まれ、より質の高い教育を実現することができるとしている。自ら考え行動する力とリーダーシップを身に付けた人材を1人でも多く生み出すことで、より良い社会・世界の実現を目指すという。

 今後は、両校の教育プログラムの共有、学生交流の促進を行い、生徒・学生への新たな学習機会の提供、異なる文化や価値観を理解しあう機会を増やす。教員間の交流の活発化を図り、新たな教育アプローチや研究の創出を促進する。

 そのほか、両校間での共同プロジェクトや研究が行われる機会が増えることで、新たな知見やイノベーションが生まれ、学問や社会問題の解決に寄与する可能性を高めるとしている。

《宮内みりる》

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