「共通テスト独特の形式に慣れなければ」難関国公立大合格者が振り返る高1秋の意識変化

 高1・高2のときに河合塾・河合塾マナビス共催の無料テストイベント「大学入学共通テスト トライアル」を受験したことが大きな転機になったという難関国公立大合格者3名(一橋大、東京外国語大、千葉大)に、共通テスト攻略のカギや心構えなどについて話を聞いた。

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「共通テスト独特の形式に慣れなければ」難関国公立大合格者が振り返る高1秋の意識変化
  • 「共通テスト独特の形式に慣れなければ」難関国公立大合格者が振り返る高1秋の意識変化
  • 河合塾マナビス共催の無料模試「大学入学共通テスト トライアル」を受験したことが大きな転機になったという難関国公立大合格者3名。写真左から、山﨑さん、大澤さん、平野さん
  • 「当時の志望大学の得点比率が共通テストの方が高かったことから、早めに共通テストの形式に触れておきたかった」という山﨑さん
  • 「数学は基礎的な問題は解けるものの、応用問題になるとわからないし、時間も全然足りない」高2で受験した共通テスト トライアルの難しさを振り返る大澤さん
  • 「共通テスト トライアルが勉強の優先順位を決めるきっかけになった」と語る平野さん。
  • 「共通テストの形式に慣れておくことが大切。共通テスト トライアルは無料ですし、高1のうちに気軽に力試しを」

 国公立大学入試の登竜門である「大学入学共通テスト(以下、共通テスト、旧センター試験)」は、2023年1月に3回目の実施を終え、さまざまな特徴が見えてきた。

 以前のセンター試験に比べて「難化した」「図を見ながら解くなど独特の形式」「文章量が多く速く正確に読む力が求められる」などと評される共通テストは、闇雲に知識を暗記するだけでは太刀打ちができず、とかく専用の対策が求められている。国公立大学志望の高校生は、共通テストに向けていったい何から手を付け、どう準備を進めるべきなのだろうか。

 そこで今回は、河合塾マナビスで学び、2023年度に難関国公立大学に現役合格した大学1年生3名に自身の共通テスト対策を振り返ってもらった。彼らは高1または高2のときに河合塾・河合塾マナビス共催の無料テストイベント「大学入学共通テスト トライアル(以下、共通テスト トライアル)」を受験したことが大きな転機になったという。共通テスト トライアルを受けたきっかけや、同テスト結果のより良い生かし方、共通テスト攻略のカギや心構えなどについて話を聞いた。

(写真左から)
山﨑修さん:千葉大学薬学部1年生(私立順天高等学校出身)
大澤美宇さん:東京外国語大学国際社会学部1年生(東京都立桜修館中等教育学校出身)
平野泰成さん:一橋大学法学部1年生(千葉県立千葉高等学校出身)

写真左から、山﨑さん、大澤さん、平野さん

「とりあえずやってみる」無料で取組みやすい共通テスト形式のテスト

--まず自己紹介と、共通テスト トライアルを受験した時期について教えてください。

大澤さん:東京外国語大学国際社会学部ロシア語専攻1年の大澤です。都立の中高一貫校、桜修館中等教育学校出身で、自律を重んじる自由な校風の学校でした。軽音楽部でギターを担当していて、高3秋の文化祭まで活動していました。河合塾マナビスには高2の春に入会して、共通テスト トライアルは高2で受けました。

山﨑さん:千葉大学薬学部1年の山﨑です。順天高校は中高一貫ですが、高校から入学しました。部活は剣道部に入っていて、高3の夏まで活動していました。高1のときに河合塾マナビスに入会して、共通テスト トライアルも高1のときに受けました。

平野さん:一橋大学法学部1年の平野です。県立の中高一貫校、千葉高校出身で、部活はテニス部に入っていました。自主自立を重んじる校風なので、受験準備も各自で進める感じでしたが、周囲の受験意識が高かったですね。僕の場合は塾に入る前、高1の秋に共通テスト トライアルを受けて、その冬には河合塾マナビスに入会しました。

--皆さん高1または高2で共通テスト トライアルに挑戦したのですね。受験したきっかけは。

平野さん:高1の時に案内を見て知りました。ちょうど周囲が塾に入り始めて、受験の意識が高まっていて、みんな何かしら模試を受けていたのもあり、そんな受験ムードの中で、共通テスト トライアルは無料だったのでとっつきやすく、「とりあえず受けてみよう」と受験しました。模試は結構受験料が高いので、「今模試を受けてもお金の無駄なんじゃないか」「親にお金を出してもらうのに」と思って躊躇することもあるんですけど、これは無料なので受けて損はしないなと。当時まだ塾に入っていなかったこともあり、自宅で受けられるというのも大きかったですね。

大澤さん:私の場合は、第1志望の東京外国語大学が2023年度入試から共通テストの数学で2科目必須になり、数IIBが必要になることを高2の時に知ったんです。それで「このままではまずい、共通テストの対策をしないと」と思って、まずは無料で受けやすい共通テスト トライアルを受験しました。受験して思ったのが、力試しの要素が強くて参考になるということ。共通テスト トライアルは、おそらくほとんどの高校生にとっては初めて受ける共通テスト形式のテストになると思いますので、高1~高2の秋時点での自分の力がとてもよくわかると思います。

山﨑さん:僕は塾の勧めで共通テスト トライアルを受けました。当時は共通テストに変わり始めた時期で、新しい形式がわからなかったこともありましたし、そもそも「センター試験よりも難化する」とも聞いていたので、早めに触れておくのが良いかなと思って受けました。さらに当時の志望校の共通テストと2次試験の得点比率を調べてみたら、共通テストの方が高いという事情もありました。

「当時の志望大学の得点比率が共通テストの方が高かったことから、早めに共通テストの形式に触れておきたかった」という山﨑さん

 共通テストはまだ始まったばかりなので、過去問が非常に少ないんですよね。そうした中で、共通テスト トライアルは、河合塾独自の的中率が高いオリジナル問題が解けるというのがありがたかったですね。記述式の模試は何回も受けるので経験回数が多いんですけど、共通テスト形式はそれに比べて受験回数が少ないので、高1という早い段階から取り組めるのはメリットだと思います。

共通テストトライアルでわかった力不足

--早いうちから共通テストの問題に取り組めるのがメリットなんですね。では、共通テスト トライアルを受験してみての感想はいかがでしたか。

山﨑さん:難しかったです。単純に時間も足りなかったなと。数学が一番難しかったように思います。数学は得意科目だったので、できなかったのがショックでした。単元の得意・不得意もなく、満遍なくできるつもりだったんですが、思わぬところで基礎部分に抜けがあったんです。正弦定理をど忘れしていて、その場で計算したら非常に時間がかかってしまい、まともに問題を解けませんでした。

 英語は長文をすらすら読めなかったのでやはり時間がかかりました。ていねいに読むと時間が足りず、かといって流し読みをすると問題が解けない

 国語はとにかく文章量が多かったです。途中からヤケになって、なんとか終わらせようと間に合わせた感じでした。

平野さん:数学は本当に難しかったし、時間が足りなかったですね。数IIBは習っていない単元や習ったばかりの内容もあって、全然解けなかったです。一方で、「この単元が出たら回答に詰まるな」という自分の苦手な部分を具体的にわかるようになりました

 英語は文章は読めたものの、時間が足りず、6題あった問題の6題目は読まないで終わってしまいました。

 国語は古文・漢文の単語がわからなくて、何も読めませんでした。単語がわからないとどこに着目して良いのかがわからなくて

大澤さん:私も数学が一番できなかったですね。もともと苦手教科のうえに、問題もすごく難しかった。数IIBも習ったばかりのところだったので、基礎的な問題は解けるものの、応用問題になるとわからないし、時間も全然足りない

「数学は基礎的な問題は解けるものの、応用問題になるとわからないし、時間も全然足りない」高2で受験した共通テスト トライアルの難しさを振り返る大澤さん

 英語は得意科目だったので割とできましたが、共通テスト トライアルを受けた高2時点では時間をめいっぱい使ってなんとか全部解ききれるぐらいで、見直しの時間はほぼありませんでした

 国語文章題が非常に長く、もともと文章を読むのはあまり早い方ではなかったので、苦手でした。古文・漢文も習っていない部分や、わからない単語も出てきて難しかったです。

課題克服の勉強に邁進、手ごたえを感じた時期は?

--3人とも共通テスト トライアルで「できなかった体験」をされて、ご自分の課題や弱点に気付いたんですね。その後、どう改善したのでしょうか。共通テスト トライアル後、勉強法や成績にはどんな変化がありましたか。

大澤さん:共通テストは本質的な内容が問われることが多く、自分にはそこが足りていないと感じました。なので、苦手科目の数学は高1の範囲から遡って、基礎固めからやり直しました。

 英語は、得意科目だったものの見直しする時間がとれず、速読力が足りないと思ったので、速読に力を入れましたね。国語も速読力が必要だと思ったし、古文・漢文の単語などの基礎的な知識も足りていないと自覚して取り組みました。

 そうした弱点を克服するために、共通テスト トライアル後は勉強習慣が身に付きました。受験への意識が早くから高まったおかげで、高3春の模試は結構手ごたえが感じられました。英語はもともと得意だったので、高3春にはリーディングだったら9割取れるくらいまでいけました。数学はひどかった状態から同じ志望の人たちの平均点に届くようになりました。国語は波があったものの長文の読解問題が解けるようにはなりました。

 メンタル面では、河合塾マナビスのスタッフの方々にとても助けられました。東京外国語大に通っているアシスタントアドバイザーの方にずっと相談していて、「意外といけるよ」といった、あまり深刻に考えずに済むようなポジティブな言葉をもらい励まされました。

平野さん:共通テスト トライアルの結果を見て「これはまずい」と思い、すぐ河合塾マナビスに入会しました。高1の最初のころは遊んでばかりで宿題もまともにやっていなかったんですが、共通テスト トライアルのおかげで勉強に対する意識がだいぶ変わり、定期テストや宿題を頑張るようになりました。特に数学は危機感を感じて、数IAの基礎から取り組みました。英語も毎日勉強をする習慣が身に付きましたね。一方で国語は、好きで比較的得意だったこともあって、優先度を下げました。共通テスト トライアルが勉強の優先順位を決めるきっかけにもなったと思います。

 そうした勉強法の改善による大きな伸びがみられたのは結構後で、高3の秋。共通テストにはインプットとアウトプットの2つの要素があると思います。まずはインプットを行い基礎を固めることに注力していたのですが、それだけだと結果がなかなか出ないので、耐えつつ勉強を進めていました。その後問題演習などのアウトプットを行うことによって、ようやく両方合わせての効果が出て、高3の秋でグッと伸びたと思います。

「共通テスト トライアルが勉強の優先順位を決めるきっかけになった」と語る平野さん

 なかなか成果が見えず耐える時間はつらかったものの、河合塾マナビスのアドバイザーの方や校舎長の方から「記述形式での模試の成績が伸びているってことは実力はついてるから大丈夫」「頑張っている姿を見てきたから大丈夫」といった前向きな言葉をもらって「大丈夫、信じるしかない」と励みになりました。

山﨑さん:僕も共通テスト トライアル受験によって、共通テスト独特の形式に慣れていかないとダメだと思いました。共通テストは図を見ながら解いたり、自分で図を書いたりもあって、そういう特殊な形式に慣れていかないと、短い時間の中で解くことができません。

 科目別では、数学の基礎が抜けていると解けないことに気付けました。たとえば、正弦定理など覚えるべきことはちゃんと覚えてないと、まともに問題を解けないと実感しました。数学は河合塾マナビスのアドバイザーの方に相談して、数IA・IIBのテキストをもう1周復習しました。この復習が功を奏して、その後の模試で偏差値が5上がりました。英語は単語の勉強をひたすらやるようになって、アドバイザーの方と一緒にクイズ形式で単語テストをやっていました。

辛いときもアドバイザーと相談しながら目標へ

--皆さん、共通テスト トライアルの結果をうまく生かして、学力アップにつなげていったんですね。これから受験を目指す高校生へ、共通テストの勉強を進めていく上で大事なことを含めメッセージをお願いします。

「共通テストの形式に慣れておくことが大切。共通テスト トライアルは無料ですし、高1のうちに気軽に力試しを」

平野さん:暗記などのインプットの勉強は誰もがやるものの、それだけではなく、演習を重ねてアウトプットの練習をすることが大事。共通テストは独特の形式なので、それに慣れつつ、問題を解く順番など戦略を立てていくと良いです。そのためにも、やはり共通テスト トライアルは高1から受けたほうが良いと思います。

 辛い時期は必ず誰にでも来ると思いますが、そういう時はひとりで抱え込まず、塾や周りの人に相談してほしい。「現役生がのびるのは高3の秋・冬」というのは自分自身の経験で実感したので、諦めずに勉強を続けていくことが大事だと思います。

大澤さん:平野さんの言う通り、共通テストの形式に慣れることが大事だと思います。特殊な聞かれ方をする問題などがあるので、そういう形式に慣れるためにも、トライアルは本当に早い時期から受けた方が良いです。

 共通テストに対してはいろいろな不安があると思いますが、不安に思ったり、焦ったりしているのは、一生懸命頑張っている証拠。だからそんな自分を褒めてあげてほしいです。河合塾マナビスの生徒なら、アドバイザーの方たちをうまく活用して、一緒に頑張ってほしいですね。

山﨑さん:共通テストが独特な形式かつ時間が短いっていうのは本当にその通りです。慣れない形式で最初は点数が低くなりがちなんですけど、それは誰でも同じなので、そこからどういう勉強をしていけば良いのだろうかというのを自分で考えたり、塾で相談したりして改善していくのが大事です。そのためにも、共通テスト トライアルで場数を踏んで、失敗からどうやって這い上がるかを重要視して取り組んでほしいです。

--ありがとうございました。


高1からの共通テスト トライアルで学力アップへ

 3人とも、共通テスト トライアルをうまく活用して自身の学力アップにつなげ、志望校合格を勝ち取ったようすがうかがえた。攻略のカギは高校生になって早いうちから「共通テストの形式」を体感する機会を得たことであり、それによって自分の今の学力把握や課題に気付き、勉強法を見直したり、弱点と向き合ったりする大きな転機になったといえるだろう。今キャンパスライフを楽しむ3人が、口をそろえて「早いうちの高1から、ぜひ共通テスト トライアルを試したほうが良い」と語っていたことから、学力アップの好機だったことがよくわかった。

 大学入学共通テスト トライアルは、河合塾が作成した「オリジナル問題(英語リーディング、英語リスニング、数学IA、数学IIBC、国語)」が自宅に届き、受験から成績返却・解説講義の視聴まで、すべて自宅でできる高1生・高2生のためのテストイベント。「無料」「自宅で完結」「オリジナル問題」「3日後には個人成績表を確認できる」「解説講義動画を視聴して疑問解消できる」といった特徴があり、1教科から受けることができる。まずは気軽に受けることをお勧めしたい。

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 なお、河合塾マナビスでは共通テスト トライアルに向けた対策本格的な受験勉強の開始、苦手の克服など、さまざまな学習目的に利用できる冬期特別無料講習を受付中。共通テスト トライアルを申し込んだ方には、11月30日までなら申込講座を1つ追加できる特典もあるそうなので、こちらの利用も検討したい。
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《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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