【大学受験2023】医学部医学科の合格率、男女共に12%台…差は0.6pt

 文部科学省は、2023年度(令和5年度)医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について調査結果を公表した。国公私立大学の数値を合計した平均合格率は、男性12.8%、女性12.2%。男性が0.6ポイント女性を上回り、わずかながら2年連続で男性の合格率が高い結果に。

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令和5年度医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率について<国立大学>
  • 令和5年度医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率について<国立大学>
  • 令和5年度医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率について<公立大学・私立大学>
  • 医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率および受験者数について(※経年⽐較)
  • 医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率および受験者数について(※経年⽐較)
  • 医学部(医学科)の⼊学者選抜における男⼥別合格率および受験者数について(※経年⽐較)

 文部科学省は、2023年度(令和5年度)医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率について調査結果を公表した。国公私立大学の数値を合計した平均合格率は、男性12.8%、女性12.2%。男性が0.6ポイント女性を上回り、わずかながら2年連続で男性の合格率が高い結果となった。

 文部科学省は、2018年度の医学部医学科の入試において、男女の別や浪人年数などにより不当に合格を操作するような不適切な事案が行われていたことを受け、公正確保の観点から医学部医学科を置くすべての大学を対象に緊急調査を実施。その後、医学部医学科を置く国公私立81大学を対象に、毎年調査を継続している。

 2023年度調査では、国公私立大学の合計の平均合格率は、男性12.8%、女性12.2%。共に12%台となり、男女の合格率の差は前年度より0.5ポイント縮まったものの、男性が0.6ポイント上回る結果となった。

 設置者別の平均合格率をみると、国立大学は男性31.5%、女性28.3%、公立は男性32.3%、女性30.0%、私立は男性8.7%、女性9.2%。受験者数のもっとも多い私立大学で女性が男性を上回る結果となった。国立大学の合格率の男女差はほぼ前年並み、公立大学の合格率の男女差は4.3ポイント改善している。

 個別の大学でみると、東京大学、滋賀医科大学、大阪大学、香川大学、熊本大学などで、前年度に比べ女性の合格率が5ポイント以上上昇。このうち、熊本大学を除く4大学は女性の合格率が男性を上回り、東京大学では男性31.4%、女性42.2%となった。

 今回公表された調査結果には、2023年度の入学者選抜における大学ごとの受験者数・合格者数・合格率・入学者数についての男女別と男女合計の値、男女別の合格率および受験者数についての2021年度(令和3年度)からの3か年度分の経年比較が一覧にまとめられている。

《畑山望》

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