保護者の過半数、子供の職業選択に「生成AIの影響ある」

 増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、栄光ゼミナールは2023年10月19日、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」の結果を発表した。子供と将来の職業について話したことがある保護者は9割超で、就きたい職業がある高校生の約9割が「実現のため努力している」ことがわかった。

教育・受験 その他
どのような機会に話したことがありますか
  • どのような機会に話したことがありますか
  • 子供には将来就きたい職業がありますか
  • その職業に就くために、子供が取り組んでいることや努力していることはありますか
  • 将来、子供が就く職業について、保護者として気にかけたいポイントは何ですか
  • 保護者自身の仕事や生活に、生成AIが影響を与えていると思いますか
  • 子供の将来の職業選択に、生成AIが影響を与えると思いますか

 増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、栄光ゼミナールは2023年10月19日、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」の結果を発表した。子供と将来の職業について話したことがある保護者は9割超で、就きたい職業がある高校生の約9割が「実現のため努力している」ことがわかった。

 「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」は、2023年9月2日から12日にかけて栄光の教室に通う小学1年生から高校3年生の子供を持つ保護者を対象に、インターネットで実施した。有効回答数は2,836名。

 子供の将来の職業について子供と話したことがあるかを聞いたところ、小学生保護者の96.2%、中学生保護者の94.5%、高校生保護者の95.7%が「話したことがある」と回答した。次に、「話したことがある」と回答した保護者に、どのような機会に子供と話したか尋ねたところ、小学生保護者では「日常会話の中で、職業について話題にあがったとき」がもっとも多く83.8%だった。中学生保護者でも「日常会話の中で、職業について話題にあがったとき」がもっとも多く76.2%、高校生保護者は「受験など子どもの進学・進路を考える時」がもっとも高く81.0%だった。また、高校生では、「学校内のコース選択や文理選択など履修選択をする時」も半数以上にのぼった。

 子供には将来就きたい職業があるかを聞いたところ、小学生保護者の68.2%、中学生保護者の46.1%、高校生保護者の56.1%が「ある」と回答した。次に、子供に将来就きたい職業があると回答した保護者に、その職業に就くために、子供が取り組んでいることや努力していることがあるかを聞いたところ、小学生保護者の65.9%、中学生保護者の67.2%、高校生保護者の85.6%が「取り組んでいることや努力していることがある」と回答した。将来就きたい職業がある子供は、その目標に向かって努力する傾向が大きいことがわかった。特に高校生においては、将来の職業が小学生・中学生よりも具体的になり、その実現に向けて取り組んでいることがある割合も高くなると考えられる。

 将来、子供が就く職業について、保護者として気にかけたいポイントを聞いた。小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とももっとも高かったのは「子供の好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」で、いずれも8割超だった。そのほかには、「収入」「個人の働きやすさへの施策・取り組みが充実している」「安定していて長く続けられる」は高い傾向にあった。

 最後に、生成AIの影響について、保護者自身の仕事や生活に与える影響と、子どもの将来の職業選択に与える影響について尋ねた。小学生保護者・中学生保護者・高校生保護者とも保護者自身の仕事や生活に与える影響については、「そう思わない」が「そう思う」よりも多い傾向だった。一方で、子供の将来の職業選択に与える影響は、「そう思う」と回答した保護者が過半数を占めていることがわかった。特に、小学生保護者では64.9%にのぼり、約3分の2の保護者が、子どもの将来の職業選択に生成AIが影響を与えると考えていることが明らかとなった。

《中川和佳》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top