名古屋女子大、共学化し名称変更…短期大学部は募集停止

 学校法人越原学園は2024年2月16日、名古屋女子大学の名称を2025年4月から「名古屋葵大学」へ変更し、共学化すると発表した。名古屋女子大学短期大学部は、2025年度以降の学生募集を停止する。

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 学校法人越原学園は2024年2月16日、名古屋女子大学の名称を2025年4月から「名古屋葵大学」へ変更し、共学化すると発表した。名古屋女子大学短期大学部は、2025年度以降の学生募集を停止する。

 越原学園は、1915年に名古屋女学校を創立。1950年に名古屋女学院短期大学(現名古屋女子大学短期大学部)、1964年に名古屋女子大学を設置し、一貫して女子教育を担ってきた。

 今回、学園創立110年の節目を迎える2025年に大学を共学化し、それにともない校名を「名古屋女子大学」から「名古屋葵大学」に変更することを決めた(構想中)。男女共同参画が進み、性別にかかわりなく、個性と能力を十分に発揮できる社会現状を踏まえての決断だという。

 新しい大学名の「葵(あおい)」の文字は、学園創立の地が名古屋市東区葵町であったことに由来。「共学として新たな一歩を踏み出すにあたり、今一度、建学の原点に立ち返るという意味を込めている。葵は太陽に向かってまっすぐ伸びる茎を持ち、上へ上へと花をつける植物であるため、ここを新たな出発点とし、今後の大学のさらなる発展を願う気持ちも表している」と説明している。

 一方、名古屋女子大学短期大学部は、18歳人口減や4年制大学志向などを背景に全国的に短期大学の志願者が激減する中、今後について慎重に検討を重ね、2月8日の理事会で2025年度以降の学生募集停止を決めた。2024年度の入学生が最後となる。

 2024年度入学生を含むすべての在学生に対する教育、進路支援などは、これまでと同様、全力をあげて取り組み、卒業後の証明書発行の手続き、春光会(同窓会)の活動についても、支障のない支援体制を整えていくとしている。

《奥山直美》

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