【大学受験2024】国公立医学部、志願者増が続き人気健在

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する医学部合格を目指す受験生のための総合情報サイト「医学部研究室」は2024年3月4日、「2024国公立医学部医学科 出願動向」を掲載した。18歳人口が減少する中、一般選抜前期の志願者は前年度から微増。2021年度から志願者の増加傾向が続いており、医学部人気は健在だという。

教育・受験 高校生
医学部医学科の入学定員 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
  • 医学部医学科の入学定員 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
  • 国公立医学部医学科 入試方式別募集人員 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する医学部合格を目指す受験生のための総合情報サイト「医学部研究室」は2024年3月4日、「2024国公立医学部医学科 出願動向」を掲載した。18歳人口が減少する中、一般選抜前期の志願者は前年度から微増。2021年度から志願者の増加傾向が続いており、医学部人気は健在だという。

 2024年度の医学部医学科の入学定員は、国公私立あわせて9,403人。国公立大の入学定員は、2023年度から計3人増の5,689人で実施された。入試方式別に募集人員をみると、全体の7割以上にあたる3,918人が一般選抜。中でも前期の募集人員が6割を超えており、医学部合格を目指す受験生にとってもっとも重視すべき選抜方法といえるという。

 一方、総合型・学校推薦型選抜は近年拡大が続いている。2つの選抜をあわせた募集人員は1,528人と4分の1を占めており、年々規模が縮小している一般選抜後期を大幅に上回っている。地域の医師確保を目的とした「地域枠」は、総合型・学校推薦型選抜の募集の3分の2以上にのぼる。

 国公立医学部医学科の2024年前期の志願者数は、前年度比13人増の1万5,973人。一部の大学が前期の募集人員を減らしており、志願倍率は4.48倍と前年度(4.46倍)からわずかに上昇した。国公立全体(前期)の志願倍率2.9倍と比較すると高倍率で、18歳人口が減少する中で2021年度から志願者の増加傾向が続いていることから、医学部研究室は「医学部人気は健在といえる」と分析している。

 後期の志願者数は、2023年度まで2年続で増加していたが、2024年度は7,063人で前年度より487人減少した。ただ、志願倍率は3年連続の20倍超。国公立全体(後期)の志願倍率10.0倍と比較して、高倍率を維持しているという。

 その一方で、後期を実際に受験する人数から算出される実質倍率は例年2~5倍程度まで低下する。医学部研究室は「前期よりも募集人員が少ないとはいえ、国公立大学を志望する受験生にとっては後期も数少ないチャンスの1つ。事前に募集枠をチェックしておき、積極的にチャレンジするようにしましょう」とアドバイスしている。

 「2024国公立医学部医学科 出願動向」ではこのほか、大学別の入試概況、2025年度入試で国公立大学を第一志望とする医学部受験生向けの受験科目選択の注意点なども紹介している。

《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top