【大学受験】高校生8割「新課程入試に不安」河合塾

 河合塾は2024年3月11日、2025年度から実施される「新課程での大学入試に関するアンケート」の結果を公表した。高校1・2年生の約8割が、新課程対応入試について不安を感じていることがわかった。

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新課程対応入試について不安に感じることはあるか
  • 新課程対応入試について不安に感じることはあるか
  • 不安に感じていること(複数回答可)

 河合塾は2024年3月11日、2025年度から実施される「新課程での大学入試に関するアンケート」の結果を公表した。高校1・2年生の約8割が、新課程対応入試について不安を感じていることがわかった。

 2025年度から実施される「新課程での大学入試に関するアンケート」は、2024年1月に河合塾が実施した「大学入学共通テストチャレンジ」に参加した高校1・2年生4,158名(高2:72.4%、高1:27.6%)を対象にインターネットで実施した。調査期間は1月14日から16日。

 「新課程対応入試について不安に感じることはあるか」という質問に対して、「不安がある」が86.8%、「不安がない」が11.9%だった。

 学年別にみると高2生が88%ともっとも高く、受験が1年後に迫り不安が大きいことがわかった。また、高1生でも83.5%が「ある」と回答。学年を問わず新課程入試に対する不安があることもわかった。

 つぎに「不安がある」と回答した人に対して「不安に感じていること」をたずねたところ、「過去問題がない」が70.3%でもっとも多い回答となった。

 学年別にみると、高1生は「入試科目に『情報I』が新たに加わる」が「過去問題がない」を上回った。高2・1生共に「共通テストの問題が増え、解答時間が伸びる」もあわせて、不安を感じる上位を占めた。

 また、2024年度の共通テストは2023年度より文章が長く、受験生の負担が大きかったという意見がある。2025年度の新課程の共通テストでは「情報I」が追加され、さらに現代文や数学で問題数・出題範囲・試験時間などが増加するという複数の変更点が、高校生にとって大きな不安要素となっていることがわかった。

 さらに高2生の約49%、高1生の約52%が「これまでとなにが変わるのかわからない」と回答。どう変わるかを理解していないために、漠然と不安を感じている高校生が半数近くいることがわかった。本番まであと1年に迫る時期にもかかわらず、必要な情報が当事者に十分には浸透していないようすが見受けられる。

《宮内みりる》

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