【高校受験2024】大阪府公立高入試<理科>講評…昨年からの難易度変化なし

 2024年3月11日(月)、令和6年度(2024年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2024】大阪府公立高入試<理科>講評
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 2024年3月11日(月)、令和6年度(2024年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。3月6日の出願締切時点(2024年3月7日発表)で、単位制を除く全日制普通科(専門学科併置校を含む)は募集人員2万884人に対して、学校全体の志願者数が2万1,612人、競争率は1.03倍となった。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<理科>講評
(開成教育グループ 提供)

昨年度からの難易度変化:なし

大問1 地層からわかる過去のようす 標準
大問2 運動・仕事・エネルギー   標準
大問3 遺伝の規則性        標準
大問4 イオンと電池        標準
 

 問題の難易度は決して高くはないが、中3内容からの出題が非常に多く、10文字程度の記述問題が復活し、用語の記述問題も増加した。年々記述問題が少なくなる傾向にあったが、今年度は再び記述を求める問題が多く出題された。また例年通り、教科書の用語を理解するとともに、実験を身近な題材に応用するための、実験・考察に関する会話とグラフを読み解く力や、公式の活用ではなく問題の意味から計算を考えるなど、高い読解力が必要とされた。

 大問1では、流水のはたらき・堆積物の種類・地層の傾き・化石について問われた。全体的に知識を問う問題が多いが、地層の傾きについては2つの図を見比べて考えさせる問題が出題された。

 大問2では、力と運動、運動とエネルギーの関係について問われた。計算問題が3問出題されており、問題の意味を理解することで解けるものとなっている。仕事率やつり合いについて、教科書通りの説明ができることが求められた。

 大問3では、植物と動物の分類・遺伝の規則性について問われた。遺伝に関する出題が大半を占めており、遺伝の規則性に関する穴埋めの記述問題なども出題された。また、かぼちゃの色に関する遺伝の法則について問われた。

 大問4では、金属の種類・原子の構造・化学電池の仕組みについて問われた。計算問題は極めて少なく、構造そのものを問うような出題がほとんどであった。特に化学電池に関しては、ボルタとダニエルの電池を題材として、イオンのはたらきと2種類の電池の違いを考えさせるなど、構造を深く理解しておく必要があった。


 このレポートは2024年3月12日(火)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ



《編集部》

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