豊田通商の子会社の豊通エレクトロニクスは、『iPhone』を活用して東山動植物園(名古屋市)内の情報サービスを期間限定で実施する。豊田通商が6日、発表した。このサービスは、豊通エレクトロニクスの情報サービス事業のひとつである観光ITSサービスプロデュースの一環。東山動植物園とトヨタマップマスターが企画・開発したiPhoneアプリケーションを来園者に無料で提供、利用実態と情報サービスの有効性の実証実験を行う。アプリケーションは、東山動植物園内の現在位置情報や園内施設情報、動植物の情報等をiPhoneに提供する。一緒に来園して別行動をしている家族や友達がいる場所や待ち合わせ場所、入場前に駐車した車の場所の確認などもできる。観光地の利便性向上、魅力の発信向上を目的に観光者向けの施設やスポットなどの位置情報を活用した情報を提供する。また、観光事業者向けの施設状況や行動情報等分析情報を提供する。期間は7月12日~2012年3月31日。豊通エレクトロニクスでは、観光ITSサービス事業参入に向けて、今回の実証実験でサービスの有効性を検証する。同時に、グループ会社であるISAOが保有する課金システムやデジタルコンテンツ配信システムと連携、豊田通商グループとして情報サービス事業に取組むほか、今後は観光ITS事業を通じて日本文化の紹介やエンターテイメント・観光産業の発展に寄与していくとしている。