【中学受験】悔いなき受験へのラスト3か月-2/6…模試の受け方

 2月1日、首都圏の中学受験本格スタートまで100日を切った。親子ともども悔いのない受験をするために、この3か月をどう過ごせばいいのか。模試について紹介する。

教育・受験 受験
SS-1代表の小川大介先生
  • SS-1代表の小川大介先生
 2月1日、首都圏の中学受験本格スタートまで100日を切った。親子ともども悔いのない受験をするために、この3か月をどう過ごせばいいのか。子ども一人ひとりの特性に合わせた個別指導で中学受験にめざましい実績をあげているSS-1代表の小川大介先生に、家庭学習、模試の受け方、志望校の最終決定、出願パターン、本番で力を発揮するためのトレーニング、入試直前の過ごし方を聞いた。

 ここでは、模試について紹介する。

--模試はどのように利用したらいいでしょうか。他塾の模試を受ける必要は?

 模試の受験者層をよく意識してから受ける必要があります。たとえば、サピックスの上位の子ばかりが受ける模試を偏差値45くらいの子が受けると、日頃の偏差値より下がってしまって、自信をなくすだけです。逆に、中間層以下の子が多い模試を受けて、高い偏差値が出てもどう判断していいかわからない。他塾の模試を受けるのなら、そういうことも理解したうえで、必要だと思ったら受ければいいと思います。

--この時期は、模試も総合的な問題になって、前に習ったことを忘れていることに気づき、焦ることがありますよね。

 塾がやるべきだと言ったことや、模試で指摘された弱点をすべてやらないといけないと思い込んでしまうから焦るのです。でも、ふたをあけてみたら、小6で突然受験に目覚めて、過去問しかやっていないのに合格した子がいたりする。模試の偏差値をあまり気にしすぎないという割り切りも必要です。

 模試の偏差値というのは、自分がどの辺りのゾーンにいるかというおおまかな目安に過ぎません。志望校の偏差値プラス5だから必ず合格するとは限らないし、マイナス5でも合格する場合がある。違いは、その学校の問題に強いかどうかなのです。

 ですから、今の時期、模試で偏差値を上げるために勉強をするのと、志望校の出題傾向に合わせて勉強するのとどちらがいいかと言えば、間違いなく後者です。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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