「子どもが生まれたら育児休業を取得したい」とする男性72.8%

 公益財団法人 日本生産性本部は12月12日、経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象とした「2011年度 新入社員 秋の意識調査」の結果を公開した。

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子どもが生まれたときには、育児休業を取得したい
  • 子どもが生まれたときには、育児休業を取得したい
  • 自分には仕事を通じてかなえたい「夢」がある
  • 若いうちならフリーアルバイターの生活を送るのも悪くない
  • 条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ
  • 転職について「しないにこしたことはない」
  • 基準や慣習に反しても、法律に反しないことであれば、どんな強引な手段や方法をとっても問題はない
  • 上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で仕事を進めるよう指示されました。このときあなたは
 公益財団法人 日本生産性本部は12月12日、経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象とした「2011年度 新入社員 秋の意識調査」の結果を公開した。

 同調査は、2011年春、秋に実施した経営開発部主催の新入社員教育プログラム等への参加者が対象のアンケート。1991年より継続的に行っており、今回が21回目となる。実施時期は3月下旬〜4月と10月〜11月。有効回答数は315通。

 「子どもが生まれたら育児休業を取得したい」とする質問に、「そう思う」と回答したのは全体で79.9%、男性では72.8%、女性では95.8%だった。

 「自分には仕事を通じてかなえたい『夢』がある」とする質問に、「そう思う」と回答した数値は、調査以来21年間一貫して春の数値が秋の数値を上回っており、今回の秋の調査の数値は過去最低の52.4%、春と秋の落差は過去最高(18.9ポイント)となった。

 「若いうちならフリーアルバイターの生活を送るのも悪くない」とする回答が前年比11.3ポイント増加し35.9%だった。また、「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」とする回答は、前年比12.4ポイント増加し40.7%。また転職に関して自身の考えを選択する4者択一の設問では、「転職しないにこしたことはない」と回答する割合は28.5%となり、前年秋の調査より2.7ポイント増加にとどまった。

 「基準や慣習に反しても、法律に反しないことであれば、どんな強引な手段や方法をとっても問題はない」に対し、「そう思う」とする回答が春、秋を通して過去最高の28.8%となった。また「上司から会社のためにはなるが、自分の良心に反する手段で仕事を進めるように指示されました。このときあなたは」に3者択一で回答する設問では、「指示の通りに行動する」が09年秋と同じ42.2%となり過去最高となった。

 「東日本大震災が起きたことによってキャリアプランに影響があったか」に対し、「そう思う」は12.6%、「そう思わない」は87.4%。

 「そう思う」の回答者に対して「具体的にどのような影響があったのか」というフリーコメントでは、「働いている業界に大きな影響が生じ、残業代が全くでない程、会社の業績が伸び悩んでいる」「取引先の製造拠点が海外にシフトしたり、資材の海外調達が増加傾向になりつつあることをふまえて、海外での仕事の可能性を考えた」というように会社に関連しているもののほか、「自分の仕事の大切さや必要性を感じた。より頑張ろうと思えた」「天災など何が原因で会社で働けなくなるかわからないので、どこででも通用する技術を身に付けたいと考えるようになった」など個人のキャリアに関連している意見もみられた。
《前田 有香》

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