教科書とカリキュラムの再発明とは? iBook 2、iBooks Author、iTunes U新機能

 米アップルは1月19日(日本時間20日)、教育関連のプレスイベントを行い、「iBooks 2」、「iBooks Author」のリリース、「iTunes U」のアップデートを発表。教科書とカリキュラムの「再発明」と説明したアプリの新機能とは?

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 米アップル(Apple)は現地時間1月19日(日本時間20日)、教育関連のプレスイベントを行い、「iBooks 2」、「iBooks Author」のリリース、「iTunes U」のアップデートを発表した。アップルが、教科書とカリキュラムの「再発明」と説明したアプリの新機能とはどんなものなのだろうか。

 iBook 2では、学生が教科書をよりインタラクティブに使えるよう、「マルチタッチ教科書」に対応したと発表。文章や写真だけではなく、動画の再生や、指で画像を回転させることなどもできる。その上、文章のハイライト、用語集検索、単語カードの作成という学生が喜ぶ機能が詰まっているという。

 すでにホートン・ミフリン・ハーコート、マグロウ・ヒル、ピアソンの米大手教科書出版社との協業が決定しているとし、高校用教科書は14.99ドルで販売している。学校から教科書を借り、学期末に返却する方法が主流のアメリカでは、教科書への書き込みやハイライトは不可能。同アプリの機能ももちろんだが、14.99ドルで教科書が生徒の物になるのは魅力的だという。

 iBooks Authorは上述のようなiPad用「マルチタッチ教科書」を作成するためのアプリ。豊富なテンプレートが用意されており、動画、ウィジット、3Dグラフィックスなどを埋め込むことで、だれにでも容易にiBook 2用電子書籍を作成することができると説明。

 アップデートされたiTunes Uは大学以外の高校・中学校・小学校にも対応し、授業に必要なコンテンツ(講義の概要、課題、教科書など)を管理、配信することができる。同アプリにより、場所を問わず授業コンテンツにアクセスすることが可能になった。スタンフォード大学、イェール大学、オックスフォード大学などでは同アプリをすでに使用しているという。

 iBook 2、iTunes UはiTunes Storeで、iBooks AuthorはApp Storeで無償提供されている
《湯浅大資》

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