【ワークショップコレクション8】被災地の子どもの想いを伝える「石巻日日こども新聞」

 慶應義塾大学 日吉キャンパスで開催された「ワークショップコレクション8 with モノづくり体感スタジアム」の、多くの来場者が行き交う廊下で「石巻日日こども新聞」が配布されていた。

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廊下で配布された「石巻日日こども新聞」
  • 廊下で配布された「石巻日日こども新聞」
  • 「石巻日日こども新聞」創刊号
 2月25日(土)および26日(日)の2日間、神奈川県横浜市の慶應義塾大学 日吉キャンパスで開催された「ワークショップコレクション8 with モノづくり体感スタジアム」の、多くの来場者が行き交う廊下で「石巻日日こども新聞」が配布されていた。

 「石巻日日こども新聞」は、一般社団法人キッズ・メディア・ステーション/石巻復興支援ネットワーク主催、石巻市/石巻市教育委員会/子ども会育成会石巻支部後援、石巻日日新聞社/NPO法人CANVAS/日本テレビ放送網協力のもと、東日本大震災で強烈な体験をした子どもたちの心の想いを伝えることを目的に刊行されたもの。

 石巻復興支援ネットワークの代表を務める兼子佳恵氏は、創刊にあたり「ワークショップコレクションで配布する事を一つの目標に、制作してきました」と語った。

 記念すべき創刊号は、「石巻が今どんな様子なのか」「今、私たち(被災者)がどんな気持ちでいるのか」を2つのテーマに、自分たちが震災に負けなかった事を伝えたいとし、大街道小学校6年生へのアンケート結果が紹介されている。

 その中で、全国に伝えたかったこととして「支援物資を送ってくれてありがとう。励ましてくれてありがとう。」「助けにきてくれてありがとう。」「思っていてくれてありがとう。」と感謝の気持ちが綴られているとともに、「私達もがんばります。」との想いが紹介されている。

 また、どんな時、どんな点で復興が進んでいないと感じるかについては「街並み」「場所による復興の差」「人々の生活」「こころ」といった内容が紹介されている。

 キッズ・メディア・ステーションの代表を務める太田倫子氏によると、「今後は新聞に限らず、さまざまなメディアを利用して、季刊で4か月に1度のペースで、情報を発信していく」考えという。
《田村麻里子》

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