小中学生の保護者が教員に望むものとは? 免許更新制への期待も

 日本PTA全国協議会が6月6日に公開した「23年度 教育に関する保護者の意識調査報告書」によると、保護者が望む教員の資質能力は、第1位「人間性」(82.2%)、第2位「指導力」(73.0%)、第3位「公平性」(38.8%)。「専門性」は、わずか8.1%となっている。

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保護者が教員に求めるもの(保護者全体)
  • 保護者が教員に求めるもの(保護者全体)
  • 保護者が教員に求めるもの(小学生、中学生の保護者別)
  • 指導力に問題のあると感じられる教員への学校や教育委員会の対応(保護者全体)
  • 教員免許更新制についてどう思うか(保護者全体)
  • 教員免許更新制の実施により何を期待するか(保護者全体)
  • 教員免許更新制の実施により何を期待するか(小学生、中学生の保護者別)
 日本PTA全国協議会が6月6日に公開した「23年度 教育に関する保護者の意識調査報告書」によると、保護者が望む教員の資質能力は、第1位「人間性」(82.2%)、第2位「指導力」(73.0%)、第3位「公平性」(38.8%)。「専門性」は、わずか8.1%となっている。第1位、第2位は、第3位以下を大きく引き離しており、「人間性」や「指導力」に対する期待が突出して大きくなっている。

 調査対象は、小学5年生と中学2年生の保護者4,800名(回収数は3,920件、回収率は81.7%)。調査期間は、平成23年11月20日〜12月3日。同調査は、今後の学校教育や家庭教育のあり方を考えることを目的に平成14年度から行っている。

 指導力で問題があると感じられる教員への学校や教育委員会の対応については、「適切に対応している」に「そう思う」(3.6%)、「ある程度そう思う」(16.4%)、「あまりそう思わない」(26.9%)、「まったくそう思わない」(11.4%)、「わからない」(39.1%)で、適切に対応していると思っているのは、全体の20%だった。

 教員免許更新制については、「必要だと思う」が71.6%でもっとも高く、昨年度に比べて15.1ポイント増加している。また、免許更新制の実施により何を期待するかについては、第1位「教員の知識・能力、指導力の維持と向上(教員の成長・進歩)」(77.5%)、第2位「教員の適性を見極めてほしい」(62.0%)、第3位「教員の人間性の向上」(52.8%)となっている。

 多くの保護者は、教員の「人間性」や「指導力」を望んでいるものの、指導力で問題があると感じられる教員への学校や教育委員会の対応に満足しておらず、免許更新制の実施に期待するところが大きいといえよう。
《工藤めぐみ》

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