学生復興支援団体、被災地での学生ボランティアに交通費を補助

 学生復興支援団体「Youth for 3.11」は6月28日、全国の学生を対象に、東北の被災地でボランティア活動に参加するための交通費を補助する「地方割」、「新入生割」キャンペーンについて発表した。

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Youth for 3.11
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 学生復興支援団体「Youth for 3.11」は6月28日、全国の学生を対象に、東北の被災地でボランティア活動に参加するための交通費を補助する「地方割」、「新入生割」キャンペーンについて発表した。

 Youth for 3.11とは、2011年3月11日に設立された学生による復興支援団体で、6月18日現在のボランティア登録者数は約8,000人、ボランティア派遣人数は約1,650人。学生が参加しやすい交通・宿泊・事前研修・反省会がすべてパッケージ化されたボランティアプログラムを開発することで、震災から1年以上を経た現在も被災地への継続的なボランティア派遣を行っているという。

 現在被災地では、仮設住宅におけるコミュニティー支援において、高齢者のケア、子どもの学習支援・遊び相手と幅広い世代に対して支援を行うことが可能な高校生・大学生が必要とされている。一方で、関西・九州・四国といった被災県から離れた遠隔地域の学生から、復興支援に関わりたいという意欲を持ちつつも、被災地までの交通費の負担が大きいためボランティアに参加ができないという声も多く寄せられていたという。

 キャンペーンでは、地方在住の学生を対象とした「地方割」と、今年4月に大学に入学した新入生を対象とした「新入生割」を実施。これにより、地方に住む学生は地元とボランティアバス発着地である東京もしくは京都間の交通費が最大1万円まで補助され、新入生は地元〜関東〜被災地間の交通費総計が最大1万円まで補助される。さらに、地方に在住の新入生は地方割と新入生割の両方が適応され、最大2万円まで交通費が補助される。

 補助を受けるには、申請シートと領収書の提出が必要となる。交通費補助申請シートはプログラム参加決定後に事前資料と一緒に送付される。キャンペーン期間は8月までとなっている。

 なお、今回のキャンペーンによる総助成額には上限があり、一定額の補助を行った場合には、予告なくキャンペーンを打ち切ることがあるとしている。

◆地方割
対象プログラム:Youth for 3.11が提供する、6月1日以降に出発の全プログラム
対象区間:Youth for 3.11のボランティアプログラムに参加する際の、居住地域⇔東京もしくは京都(事前研修会場間)の交通費
補助金額上限:往復合計10,000円まで(端数100円未満切り捨て)
 ※茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県在住者は利用できない
 ※京都発着のプログラムに関しては、大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県の在住者は利用できない

◆新入生割
対象:大学1年生
対象プログラム:Youth for 3.11が提供する、6月16日以降に出発の全プログラム
対象区間:Youth for 3.11のボランティアプログラムに参加する際の、居住地域⇔東京もしくは京都(事前研修会場間)の交通費
補助金額上限:往復合計10,000円まで(端数100円未満切り捨て)
《前田 有香》

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