大阪府立大とシャープ、電子教科書の実証実験を拡大

 大阪府立大学とシャープは、2012年6月より実施しているタブレット端末を活用した電子教科書の実証実験規模を拡大し、新たに大阪府立大学看護学部の3年次生を対象に、10月より実証実験を開始したことを発表した。

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看護学部で使用する教科書を実証実験用タブレット端末に収録
  • 看護学部で使用する教科書を実証実験用タブレット端末に収録
  • 実証実験用タブレット端末
  • 実証実験用タブレット端末を操作する様子
 大阪府立大学とシャープは、2012年6月より実施しているタブレット端末を活用した電子教科書の実証実験規模を拡大し、新たに大阪府立大学看護学部の3年次生を対象に、10月より実証実験を開始したことを発表した。

 同実験の対象学生は、在学中に長期間の臨床実習を予定している。そのため、実習期間中は大学への通学機会が減少し、大学の図書センターなどの利用や教員による学生への指導機会が限定的となり、e-Learning環境の整備が必要となる。

 そこで、大阪府立大学看護学部が独自に開発した、事例学習を基盤とした看護技術の動画や問題集などのe-Learningコンテンツと、看護学部で使用する17冊の教科書を同時に電子化。これらをシャープ製のタブレット端末に収録し、対象学生に貸与する。

 電子教科書に収録したコンテンツは、キーワードで一括検索し、複数の教材を比較しながら学習を進められるほか、手書きでのマーキングやノート機能も搭載しているので、通学中や実習先などで、手軽に学習することが可能という。

 今後、2013年度以降の本格的な導入に向けて問題点などを検証し、取組み内容を他大学にも積極的に紹介し、看護学界の先進的な役割を担っていくという。

◆実証実験の概要
実験期間:2012年10月~2013年7月(予定)
利用対象者:看護学部 看護学専攻3年次生 合計92名
電子化対象教科書:看護学専攻教科書17冊
利用端末:シャープ製タブレット端末(Android 2.3、タッチパネル対応10.1型液晶)
電子書籍フォーマット:XMDF方式
《工藤めぐみ》

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