大阪府、185校中33校で計115件の体罰が発覚

 大阪府教育委員会は2月15日、府立学校における体罰の状況調査結果を発表した。185校中33校の教職員72名で合計115件の体罰があったことが明らかになった。

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体罰事象の状況
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 大阪府教育委員会は2月15日、府立学校における体罰の状況調査結果を発表した。185校中33校の教職員72名で合計115件の体罰があったことが明らかになった。

 2012年12月に大阪市立桜宮高校の男子生徒が体罰を苦に自殺した事件を受け、同教育委員会は、府立高校155校と支援学校30校の計185校を対象に、1月16日~1月31日に体罰に関する状況調査を実施した。

 調査の結果、185校中36校の教職87名で合計138件の体罰があったとの申し出があり、内容を精査したところ体罰にあたるのは、33校の教職員72名で合計115件であった。

 このうち、授業中が40件、部活動が35件、生徒指導が14件、その他が26件であった。また、「繰り返し叩く」「蹴る」「怪我をさせた」などの事象が23件あった。

 具体的例の1つに、府立高校の53歳の男性教諭が2012年10月16日に行った体罰がある。顧問を務めるハンドボール部の男子部員数名がボールを蹴りながら走っているのを見かけ、当該部員を呼んで指導した際、1名の部員に対し、左右の平手で左右の頬を計10回から12回程度叩く体罰を行ったほか、他の8名の部員に対しても、右平手で右頬を各1回叩くなどの体罰を行った。この教諭は過去に体罰歴があることから、減給6か月の懲戒処分を受け、部活顧問から外された。

 なお、児童生徒に体罰を行った場合の懲戒処分は、戒告、減給または停職となる。また、障がいのある児童生徒への体罰や隠ぺいなどは、加重処分となる。
《工藤めぐみ》

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