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【中学受験の塾選び】首都圏の人気塾の合格力(2013年度版)

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表1:学校別に見た各塾の合格者数(2013年度)
  • 表1:学校別に見た各塾の合格者数(2013年度)
  • 表2:学校別に見た各塾の定員に対する合格率(2013年度)
  • 表3:難関・上位校別に見た各塾の定員に対する合格率(2013年度)
  • 表4:塾別に見た各塾の合格者増減数(2013年度)
 2013年度の各進学塾の合格実績がほぼ確定してきた。そこで、首都圏で人気の5つの進学塾「日能研、SAPIX(サピックス)、四谷大塚、早稲田アカデミー、希(のぞみ)学園」について、3月3日時点の速報値を基に難関校・上位校の合格実績を比較し、それぞれの合格力を見ていく。

 合格実績の比較対象とする中学校は次のとおり。難関校としては、男子校の「開成・麻布・武蔵・慶應義塾普通部・栄光学園・聖光学院・筑波大学附属駒場」、女子校の「桜蔭学園・女子学院・雙葉学園・豊島岡女子学園・フェリス女学院」、共学校の「慶應義塾中等部・早稲田実業・渋谷教育学園幕張」、そして上位校としては、男子校の「攻玉社・巣鴨学園・城北・芝・本郷・サレジオ学院・桐朋」、女子校の「鴎友学園・学習院女子・光塩女子学院・横浜雙葉学園・横浜共立学園」、共学校の「青山学院・都立武蔵・明大明治」合計30校だ(※1)。

 これらの中学校は、対象塾が必ずしも首都圏全域で展開している塾ばかりでないため、広い地域から受験生が集まる人気校という条件で、リセマムが独自にピックアップした。

 表1に、中学校別の定員(※2)と塾別の合格実績を示す(※3)。難関校計の1位はSAPIXで、2位の日能研の2倍以上の2,141人。これは、難関校の定員計の7割強を占める。ついで、3位が早稲田アカデミー、4位が四谷大塚、5位が希学園となっており、昨年の順位と比較すると、早稲田アカデミーと四谷大塚が入れ替わった。また、SAPIXと早稲田アカデミー、希学園の3塾は昨年同様、難関校計のほうが上位校計よりも多くなっている。

 男子御三家(開成・麻布・武蔵)にフォーカスしてみると、1位がSAPIXの459人(同+15)、2位が日能研の239人(前年比ー18)、3位が早稲田アカデミーの178人(同+2)、4位が四谷大塚の167人(同ー28)、5位が希学園の13人(同ー2)。2012年度に前年比+48で躍進した早稲田アカデミーが合格者数を維持した一方、2012年度に前年比+28、+13であった日能研と四谷大塚が減少している。開成および麻布の最多合格数は、昨年と同様SAPIXであったが、武蔵の最多合格数は、昨年の日能研から早稲田アカデミーに変わった。また、男子御三家の5塾の合計では、一昨年から昨年にかけて+89と増やしたものの、今回は開成が461人(昨年比ー22)、麻布が382人(昨年比ー8)、武蔵が195人(昨年比ー1)と、いずれも減少。5塾以外の健闘ぶりがうかがえる。

 一方の女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)は、1位がSAPIXの314人(同ー5)、2位が早稲田アカデミーの155人(同+27)、3位が四谷大塚の137人(同+10)、4位が日能研の129人(前年比+6)、5位が希学園の7人(同+1)。この順位は、本調査を開始した2011年度から3年間変わっていない。

 上位校計については、前年と変わらず1位がSAPIXの1,400人で、以下、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、希学園と続く。一昨年は首位だった日能研が、昨年同様今年も2位となった。

 学校別に見てみると、武蔵は、一昨年・昨年は四谷大塚が1位だったが、今年は早稲田アカデミーが1位。その他、昨年から1位が変わった学校は、城北がSAPIXから四谷大塚へ、サレジオ学院が日能研からSAPIXへ、光塩女子が四谷大塚から日能研へ、横浜双葉が日能研からSAPIXへ、また都立武蔵は早稲田アカデミーから四谷大塚・早稲田アカデミーの同数1位となった。武蔵を除いていずれも上位校であり、難関校よりも順位の変動が見られる。

 表2は、表1のそれぞれの合格人数を各中学校の定員数で割り、中学校別・塾別の合格率として計算した結果である(合格者数が定員より多い中学校もあるため、100%を超える場合もある)。塾別に見てみると、SAPIXが18校で最高値を獲得。次いで日能研の5校、早稲田アカデミーおよび四谷大塚の3校と続く。

 SAPIXの最高値は、開成、麻布、慶應義塾普通部、栄光学園、聖光学院、筑波大学附属駒場、桜蔭、豊島岡女子、慶應義塾中等部、渋谷幕張と、難関校において他塾を大きく引き離しているのが特徴的だ。また、合格率の分布を見てみると、四谷大塚は、昨年と比較して、難関男子校を除いて、20%未満(白色)が減り、20%以上(黄色)と35%以上(オレンジ色)の枠を増やしており、難関男子校以外では合格率の上昇傾向が見られる。早稲田アカデミーは、難関女子校において、20%以上(黄色)と35%以上(オレンジ色)の枠を増やしている。

 表3は、表2の30校を難関・上位別に、男子校・女子校・共学校でまとまた。表1および表2の考察を反映し、すべてにおいてSAPIXが最多となっている。

 表4は、各塾の2010-2011年および、2011-2012年、2012-2013年の合格者数の増減数を、難関校の男子校・女子校・共学校別にまとめた。3年連続で合格者数増となったのはSAPIXのみ。しかも今年は+164と、難関校に対する強さをより強調する結果となった。早稲田アカデミーは、武蔵と慶應義塾普通部で増えたものの他の男子校の減少が大きく、男子校として減少したが、女子校と共学校は増加した。全体で減少したのは、日能研と四谷大塚、希学園。このうち日能研は、男子校・女子校・共学校のすべてで減少している。四谷大塚は、男子校・共学校の減少が大きく、女子校は僅かに増えているものの、2011年度の水準には戻っていない。

 なお、SAPIX、早稲田アカデミー、希学園の3塾は塾生数を公表している。その数を基に2013年の塾生数に占める難関校の合格率を計算すると、SAPIXは43%、早稲田アカデミーは21%、希学園は53%となる。

※1 中学校の選択について:難関校・上位校は比較のためにリセマムが独自にピックアップしたものであり、公式に定義されているものではありません。
※2 中学校の定員について:2013年度の東京・神奈川・千葉の各自治体の発表資料、および中学校の募集要項を基に算出しています。また、発表されている帰国生の数を含みます。詳しい内訳および2014年度の募集人員等については、各中学校にお問い合わせください。
※3 塾の合格実績について:それぞれのWebサイトおよび塾への取材から得た2013年3月3日現在の情報です。最新の情報については各塾にお問い合わせください。また、合格実績の定義は、塾生をどの範囲まで含めるか、また重複合格者をどうカウントするか等によって異なります。ここでは各塾が公表している数値をそのまま使用しています。

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《柏木由美子》

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