東大、推薦入試導入を正式発表…H28年度入試より100名程度

 東京大学は3月15日、平成28年度入試より、後期日程試験の後継として推薦入試を導入することを正式発表した。募集人員は100名程度で、内訳は科類ごとに設定予定。

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 東京大学が推薦入試を導入するという報道がされ、話題となっている。東大は3月13日付けで「学部入試における推薦入試の導入について、現行入試との関係、募集人員、出願資格・時期、選抜方法、導入時期などの基本的な枠組みについて検討を進めていると」などとしていたが、本日15日、平成28年度入試より、後期日程試験の後継として推薦入試を導入することを正式発表した。

 主な内容は下記のとおり。詳細な出願要件や選抜方法等については決定次第、速やかに公表するとしている。

・募集人員:100名程度(内訳は科類ごとに設定予定)
・導入時期:平成28年度入試から
・選抜方法
 本学の教育課程を履修するために必要な基礎学力を備えていることを前提に、志望分野への適正を重視しつつ、高等学校段階の学習成果や卓越した能力を積極的に評価。
 出願書類、面接等の審査結果および大学入試センター試験の成績によって総合的に評価し、合格者を決定。
 出願者数が応募人員を大幅に上回る場合には、出願書類により第1段階選抜を実施。

 同学のアドミッション・ポリシーは、「期待する学生像」として、「世界的視野をもった市民的エリート」の育成という「教育理念に共鳴し、強い意欲を持って学ぼうとする志の高い皆さんを、日本のみならず世界の各地から積極的に受け入れたい」という考え方を示しており、また、「入学試験の得点だけを意識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも、学校の授業の内外で、自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人」を歓迎する方針を掲げている。この実現のために、東京大学では基本となる前期日程試験を維持しつつ、後期日程試験の後継として推薦入試を導入することを決めたとしている。
《田村麻里子》

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