論文の引用動向ランキング、国内1位は東大…世界順位は17位へ後退

 トムソン・ロイターは4月16日、「論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキング」の2013年版を発表した。中国やインドに代表される世界全体の学術活動の活発化により、トップの東京大学は過去3年連続して世界順位がダウンした。

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 トムソン・ロイターは4月16日、「論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキング」の2013年版を発表した。中国やインドに代表される世界全体の学術活動の活発化により、トップの東京大学は過去3年連続して世界順位がダウンした。

 同ランキングは、Essential Science Indicatorsに収録されている世界の研究機関情報から、日本の研究機関データを抽出・再集計し、論文の総被引用数順に並べたもの。論文の総被引用数が多い国内の研究機関ランキングのほか、研究分野別で世界のトップ5位以内にランクインしたものについても公表している。

 国内研究機関総合ランキング1位の「東京大学」は、統計を開始した2002年から12年連続で国内1位をキープ。しかし世界順位は、2010年の11位から、2011年の13位、2012年の16位、2013年の17位へと後退しつつある。次いで、2位「京都大学」、3位「大阪大学」、4位「科学技術振興機構」、5位「東北大学」が続いた。国内順位は、昨年同様に大きな変動はなかった。

 分野別にみると、「材料科学」「物理学」「化学」「生物学・生化学」の4分野で日本の機関が世界のトップ5位以内にランクインした。材料科学分野では、「物質・材料研究機構」が「東北大学」と入れ替わり、国内1位となった。また、生物学・生化学分野では、新たに「産業技術総合研究所」が国内順位トップ10にランクインした。
《工藤めぐみ》

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