多摩動物公園、野生下で一度絶滅したモウコノウマを一般公開

 東京都の多摩動物公園は4月26日より、モンゴルから寄贈されるモウコノウマと園内から移動したタイリクオオカミを展示する新施設「アジアの平原」を一般公開すると発表した。

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多摩動物公園「アジアの平原」
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 東京都の多摩動物公園は4月26日より、モンゴルから寄贈されるモウコノウマと園内から移動したタイリクオオカミを展示する新施設「アジアの平原」を一般公開すると発表した。

 同施設は、モンゴルとの国交樹立40周年を記念して寄贈される現存する唯一の野生馬「モウコノウマ」と、日本では絶滅した「タイリクオオカミ」を一体的に飼育、展示するもの。

 モウコノウマは、かつてはアジア大陸内陸部の平原からヨーロッパにかけて広く分布していたが、乱獲などにより個体数が激減し、野生下では一度絶滅。しかし、動物園でわずかに飼育されていたモウコノウマから、世界各国の動物園で繁殖に努めた結果、個体数を回復。国連や世界各国の協力により、モンゴルの保護区を中心に、野生復帰計画が進められ、大平原を駆け回る姿が見られるようになったという。

 またタイリクオオカミは、ヨーロッパ、中近東、ロシア、インド北部、チベット、中国、朝鮮、北米、メキシコなど広く分布。日本では北海道に分布していたが、1900年ごろに絶滅したという。体長は100~160センチメートル、体高68~97センチメートル、尾長32~56センチメートル、体重20~80キログラムと、亜種により大きさに差があり、イヌ科中最大といえる。毛足や尾はふさふさと長く、毛色は灰褐色や黄褐色、黒色、白色と変化に富んでいる。

 園内では、寄贈される3頭を含むオス2頭、メス6頭の8頭のモウコノウマと、オス6頭、メス6頭の12頭のタイリクオオカミをそれぞれ飼育するという。

◆「アジアの平原」一般公開
日時:4月26日(金)13:00~
場所:多摩動物公園(東京都日野市)「アジアの平原」にて

【多摩動物公園】
開園時間:9:30~17:00
休園日:毎週水曜日(祝日の場合は、その翌日)
※5月1日(水)は開園
入園料:一般600円、65歳以上300円、中学生200円
※小学生以下及び都内在住、在学の中学生は無料
※5月4日(土・祝)・5月5日(日・祝)は入園無料
《水野こずえ》

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