大卒者のうち、安定的な雇用についていない者は11万6千人にのぼり、大卒者の2割を占めることが、文部科学省が8月7日に発表した「2013年度学校基本調査」の速報結果より明らかになった。 同調査は、学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的に、1948年度より毎年実施している。2013年5月1日時点の学校数や在学者数、卒業後の進路状況などについて調べた。 就職率は、高卒者が16.9%(前年度比0.2ポイント増)、大卒者が67.3%(同3.4ポイント増)、大学院(修士課程)卒者が73.7%(同0.4ポイント増)、大学院(博士課程)卒者が65.9%(同1.4ポイント減)となった。高卒と大卒、大学院(修士課程)卒者の就職率は3年連続上昇している。 大卒者55万8,853人のうち、「正規の職員・従業員・自営業主」は35万3,173人(63.2%)、「正規の職員等でない者」は22,786人(4.1%)、「一時的な仕事に就いた者」は16,850人(3.0%)、「進学も就職もしていない者」75,928人(13.6%)となった。安定的な雇用についていない者(「正規の職員等でない者」と「一時的な仕事に就いた者」「進学も就職もしていない者」の合計)は11万6,000人にのぼり、大卒者の20.7%を占める。 進学も就職もしていない者の内訳は、「進学準備中の者」3,326人(大卒者全体の0.6%)、「就職準備中の者」41,832人(同7.5%)、「その他」30,770人(同5.5%)となった。進学や就職の準備もしていない「その他」の大半はニートとみられる。