コミュニティサイトの被害児童が急増、LINEのID交換きっかけ…警察庁調べ

 コミュニティサイトをきっかけに犯罪被害に遭う子どもが急増していることが、警察庁の調べでわかった。2013年上半期(1~6月)にコミュニティサイトから犯罪被害にあった児童(18歳未満)の検挙数は前年同期比43.4%増の859件、被害児童数は17.5%増の598人となっている。

デジタル生活 モバイル
出会い系サイトとコミュニティサイトに起因する被害児童数と検挙件数
  • 出会い系サイトとコミュニティサイトに起因する被害児童数と検挙件数
  • 罪種別の被害児童の割合
  • 年齢別の被害児童の割合
 コミュニティサイトをきっかけに犯罪被害に遭う子どもが急増していることが、警察庁の調べでわかった。2013年上半期(1~6月)にコミュニティサイトから犯罪被害にあった児童(18歳未満)の検挙数は前年同期比43.4%増の859件、被害児童数は17.5%増の598人となっている。

 インターネット上でさまざまな人と交流できる「コミュニティサイト」による被害児童は、2010年をピークに減少傾向にあったが、「LINE」などの無料通話アプリのIDを掲示板で交換して被害に遭う子どもが多発したことで、2013年上半期は増加に転じた。

 コミュニティサイトに起因した被害児童の検挙件数は、前年同期比より260件増加し、約1.5倍にあたる859件に上った。罪種別では、青少年保護育成条例違反がもっとも多く、前年同期比50件(15%)増の383件、児童ポルノが前年同期の約2倍にあたる247件、児童買春も前年同期比87件(73.7%)増の205件あった。

 被害に遭った児童数も前年同期比より89人増えて598人。被害にあった児童の半数が15歳以下と、低年齢層の割合が高く、11歳以下の被害児童も6人いたという。
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top